レビュー

無印のスピーカー内蔵LED電球は2つ揃えてステレオスピーカーにするのがオススメ

無印良品「LED電球型Bluetoothスピーカー MJ-BL1」

 省エネ性に優れていたり、色調を変えられたり、人感センサーが付いているものまで。電球といっても、様々なタイプがラインナップされるようになった。中でも最近注目を集めているのが、スピーカーを内蔵したLED電球だ。天井に取り付けた電球にスピーカーを内蔵して、Bluetoothで飛ばした音楽を聴こうというのだから、すごい時代になったものだ……。

 当初は2万円を超すような値段に躊躇して、手を出せずにいたが、無印良品が「LED電球型Bluetoothスピーカー MJ-BL1」を出したと聞き、さっそく試してみることにした。

メーカー名無印良品
製品名LED電球型Bluetoothスピーカー MJ-BL1
購入場所無印良品ネットストア
購入価格9,800円

 1個9,800円と、決してお安くはないが、結果からいうと大満足。この製品は1つでも機能するが、2つ揃えて使うと、ステレオスピーカーとして使えると聞き、今回は2個同時に導入した。高いところから音が降ってくるような感覚はこれまでにないもので、音の広がりも充分感じられた。

 電球色のふわっとした灯りも優しくてなごむ。明るさは100lm(ルーメン)なので、本を呼んだり、文字を書いたりというような実用的な灯りではなく、インテリアライト程度として考えた方がいいだろう。なお、灯りを消すと、スピーカー機能もオフになるので、その点は注意。スピーカー単機能では使えない。

製品本体。E26口金で、サイズは77×130mm(直径×高さ)と大きめ
スピーカーが内蔵されている
電球色のふわっとした優しい灯り

 最初の設定に関しても、合格点。Bluetoothと接続して使うと聞くと、それだけで「難しそう」というイメージを持つ方も多いかもしれないが、iPhoneやAndroidなど、Bluetooth対応機器端末で、日常的に音楽を聴いている人にとっては、もっとも取り入れやすくて、簡単な方法だ。細かい説明は省略するが、手順通りに行なえば、ものの5分で設定は完了する。

 本体では、ライトの色の変化で接続状態を表示してくれるので、わかりやすい。なお、本体と端末の通信距離は見通しの良い場所で約10m以内、消費電力は7W(音楽再生時)となっている。

Bluetoothとの接続状態は、スピーカー部のライトの色で表示される

 気になる点としては、本体の大きさ。口金はE26と汎用性が高いが、一般的なLED電球に比べるとサイズは倍近くで、77×130mm(直径×高さ)。重さも330gとずっしりくる。最初は、室内のダウンライトの代わりに設置しようと思ったが、サイズが合わずに断念した。

一般的なLED電球(右)と大きさを比べたところ
高さだけでなく、径の大きさもかなり違う
本来設置しようとしていたダウンライト
径が大きすぎて設置できなかった

 結局設置したのは、スタンドタイプのフロアライトだ。外側にカバーが付いたタイプだが、それでも、かなり目立つ。室内で、E26口金の電球を使う場所は限られるので、購入前には必ず設置場所と、本体サイズをチェックしてから購入することをオススメする。例えば、背の低いデスクライトなどに設置すると、高い所から音が広がるような感覚が楽しめないので、この製品の魅力が半減してしまう。

スタンドタイプのフロアライトに設置した
横から見ると、かなり飛び出ている印象

 2つを連動させて使うステレオスピーカーの効果が抜群で、音楽を聴くのが楽しい。今では壁掛けスピーカーよりも出番が多くなった。余計なコードや配線の必要がないので、子供部屋や寝室の音源としてもオススメだ。

阿部 夏子