走るライター南井正弘のコレはホントにスグレモノ!
トレーニングからレースまで幅広く使えるサロモン「ソニック プロ 2」
2017年5月19日 08:00
サロモンといえばトレイルランニングのイメージが強いブランドだが、昨年ソニックシリーズを発表することで本格的にオンロードランニングにも参入。その高い機能性で存在感を示すことに成功しているが、今春第二世代となるプロダクト群をリリースし、その核となるモデルが今回紹介する「ソニック プロ 2」である。
トレイルランニングの世界で培ったテクノロジーやノウハウをオンロードランニング向けプロダクトに移植することで、高い評価を得たサロモンのソニックシリーズ。筆者も日々のトレーニングだけでなく、昨年のロサンゼルスマラソンでソニック プロを、ハバナマラソンでS-LABソニックを着用するなど、レースでもセレクトするほどお気に入りのコレクションであった。そんなソニックシリーズがこの春モデルチェンジ。新たなテクノロジーをプラスすることで、より幅広いタイプのランナーにマッチするコレクションとなっている。
今回トライしたモデルはコレクションの核となるソニック プロ 2。見た目にもこれまで履いていたソニック プロやS-LABソニックよりもミッドソールが厚く、クッション性が高そうだ。
メーカー名 | サロモン |
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製品名 | ソニック プロ 2 |
価格 | 17,280円 |
実際に足を入れてみるとかなり軽い。カタログデータでも240gと軽量だが、履いてみるとそれ以上に軽く感じる。
走り始めてみると、以前のコレクションよりも高い安定性を感じ、ゆっくりのペースでも快適。前のコレクションは速いペースのほうがそのシューズ特性をフルに発揮できたが、このシューズはスローなペースにもしっかりと対応してくれる。
徐々にスピードを上げてkm/4分50秒ほどのペースでも走ったが、シューズと足のフィット感も高く快適に走れる。
このモデルには新たにVIBEという衝撃吸収性を高めるテクノロジーパッケージが採用されている。正直言うと、走っている最中に足裏にその機能性を感じることはできなかったものの、翌日の疲れが少ないように感じたので、しっかりと機能していたのだと思う。
ひとつ気になるのはそのプライス設定。サロモンの今回のラインアップにはS-LAB ソニック2という最上級モデルも展開されるが、税込みで17,280円という価格は他ブランドでいうとトップレベル。この価格を躊躇なく支払えるランナーは少ないだけに、飛ぶように売れるという状況は考えにくい。
しかしながら前作よりも確実にスペックアップしており、トレーニングからレースまで幅広く着用できるはずなので、サロモンというブランドのロイヤルカスタマーのランナーには、自信を持って薦められる1足となっている。