ぷーこの家電日記

第33回:無知って危険! 若かりし頃のUPSのとんでも使用

 この週末で11歳になる我が愛犬。私がまだ若かりし20代中盤に飼い始めた犬である。

 そして、実家でも犬を飼っていなかったので、私が初めて飼った犬である。分からないことだらけで最初は色々戸惑った。けれど、いつの間にか普通に家族で普通に会話できているので不思議なものである。そんなに生き急がなくて良いよって願う程、この頃は歩くのも下手になって老いが進んでいて、胸がぎゅーーっと苦しくなることもあるが、今年も一緒に桜が見れた。そして今年も一緒に夏を迎えることができる。

 そんな我が愛犬、フレンチブルドッグで暑さに非常に弱い。フレンチブルドッグに限られた話ではないと思うが、夏のお留守番にはエアコンが欠かせない。

 私も非常に暑がりな上に、汗疹が酷くなるアトピー体質なので、6月位にクーラーのスイッチを入れてからは、9月位までほぼ24時間稼働。エアコン様様なのである。

 そんな生活が10年程続いているが、犬を飼って初めての年。エアコンを入れたまま仕事に出ることは、自分の懐だけが痛むのでまだ良いものの、どうしても怖いものがあった。それは「雷」だ。

 夏に夕立が降って雷が鳴ると、毎日ドキドキしてしまう。落雷による「瞬停」が怖いのだ。瞬間の停電でも、エアコンが1度切れると自動でスイッチは入らない。閉め切った部屋の中でエアコンが切れると、ほんの少しで蒸し風呂状態になってしまう。もう考えるだけで震えてしまう。

 そんな私、いてもたっても居られなくなって、買ったのですよUPS。無停電電源装置。

 仕事で、サーバーにUPSを繋いでいたので、UPSの存在は知っていた。ただそれだけ。良い事思いついた! って我が家にUPSを購入。結構お高いので中古で買ったUPS。

 かく言う私は、家電は好きだが仕組みや深い事は何も知らない。

 中学生の頃、理科の授業で習った「電力=電圧×電流」という公式は知ってはいるが、実際の生活ではほぼ結びつくことが無い。「今月は電気代が高かった」とか、「ブレーカー落ちちゃった」位しか思わないわけで、電圧がどうだとか、電流がどうだとか、それがどう掛け合わさってどれだけ電力を使っているのかなんて、考えた事もなかったし、コンセントに刺せば動くものだと思っていたのです。そしてUPSは、私にとってはただの電池でありコンセントでしかない……仕様なども知る由もない(笑)。

 数日後、重たいUPSが届いて、「これでお留守番中の雷も怖くない。安心できる!」と思って喜び勇んで接続したとたんに、「ピー! ピー! ピー!」っと、結構大きなエラー音が鳴り響く。

 「ひっ! な、なんじゃこりゃ!?」って思って、慌ててコンセントを引き抜く私。そう、「エアコンは電気代がかかる」と分かっていても、「エアコンは大電流が流れる」という感覚が全くもってなかったのでございます。

 大電力を使用するということだけでなく、UPSの「矩形波」出力だとか、家電の「正弦波」利用とか、まぁ色々事情はございまして、UPSは家電には基本使えないのですよ! ぜんっぜん知らなかった!

 幸いUPSは壊れなかったものの、折角買ったのに一瞬にしてただの重たくて邪魔な鉛の塊と化し、部屋の奥深くへとしまわれて日の目を見る事はありませんでした。

 翌日会社で「UPSを買ったけど……」と事情を話すと大笑いでアホ扱いされまして、心の傷の上塗り。皆様何でそんなにお詳しいのですか? と驚いたものです。えぇ。

 私みたいなアホな事してしまったら、UPSの故障の原因となりますので、絶対にしてはいけないのであります。

 今年も暑い夏がやって来る。今はリモコンを携帯電話から操作できるような優れものの製品もあるみたいなので、試してみようかなと検討中。瞬停が起きるとメールで通知が来て、あとは携帯使って赤外線リモコンを遠隔操作できるのだとか。すごい!

 暑い夏が老犬にはさらにこたえるだろうけど、今年も元気に過ごしてもらいたいなぁと思っているのです。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。