ぷーこの家電日記

第148回

結婚記念日は豪華に内食。楽チンにゆっくり過ごせて最高ちゃん

 9月1日防災の日。私たちにとっては結婚記念日だ。「もう3年」か「まだ3年」か、どちらかよく分からない不思議な感覚だけれど、それなりに楽しく生活している。ありがたや。

 結婚記念日のお祝いという大義名分(要は言い訳)を使い、今度の週末は仙台まで旅行がてら野球観戦! 楽しみだ。それとは別で、結婚記念日はやっぱりご馳走だ! ということで、当日は平日という事もあり、週末にご馳走を食べた。

 折角なら、ちょっとオシャレなお店を予約して出かけたりするのも楽しみなんだけれど、我が夫はそういう計画を立てるという事が一番苦手だ。「結婚記念日だし、お店予約したから」なぁんて素敵なエスコートなんて絶対無理(笑)。

 仮に私が「せっかくだし美味しいもの食べに行こうよ」と言うと「いいねー!」って答えるだろうし、「どこか行きたいところある?」って聞いたら「行きたいところでいいよ!」って答えるだろう。私を尊重してくれてるという捉え方もあるけれど、毎回だと「少しは自分も考えなよ……」とちょっとイラッとしてしまう(笑)。

 私がエスコートする煩わしさと虚しさもあるし、普段も仕事上がりに普通に外食とかはするし、自分たちのペースでゆっくりのんびりできるしってことで、毎年お祝い事は内食というのが我が家の恒例になっている。結婚記念日にクリスマスに誕生日などなど。そんな日は家でご馳走作って、だらだらとゆっくり食べたり飲んだりするのだ。

 ということで、今年ももちろん内食。ゴージャスにいくぞー!

 夫が遊びに出かけた土曜日に着々と準備。ネットで購入したフォアグラを受け取ってから、御徒町の吉池という鮮魚で有名なスーパーまで買い出しに行く。吉池は本当に美味しい魚介から珍しい魚介まで取り揃えていてお気に入り。プロも通うお店らしい。

 ウニは絶対に食べたいなと思っていたけれど、いざウニの前に行くと、まぁいい値段するのでドキドキしてしまう(笑)。

 しばらく迷って「えーい!」と思い切ってカゴへ。魚介のメインはアワビにしようかなぁと思っていたけれど、大きなアワビはかなり高くて、そこそこの値段のものはかなり小さい。白身魚を丸っと買って、メインと前菜にカルパッチョでもいいかな。とも思ったけれど、他にも色々準備しなきゃだしと思い直して、ちょうど良いサイズのカレイの切り身を購入。

 帰りにデパ地下に寄って良いお肉を買おうと思っていたけれど、吉池の地下にも美味しそうなお肉屋さんがあったので、山形牛のステーキ肉!

 ソワソワしてしまう大人買い。とは言っても、もちろん外食よりははるかに低コストなんだけれど、なんだろうこの背徳感は......。

 そんな中、吉池で、3千円で1回回せる福引をやっていて、もちろん嬉々として私も並ぶ。「私2回も引けるぜ! むふふふ」と大人買いを喜んでいたら、前に並んでいる人は「はい、5回どうぞー」「はい、じゃぁ7回で」などと言われている。私まだまだじゃん! (笑)

 そんな私、1回目は末等だったんだけど、2回目でなんと3等が当たった! 3等は2千円分のお買い物券。ラッキー! 何だかお祝いされた気分。気分良く帰宅して、野菜など残りの材料は近所のスーパーで買い出し。前日に準備できるところまで準備して、ご馳走を楽しみに就寝!

 日曜日、「いえーい! パーリーピーポー! 始めるよぉ!」なぁんてテンション高くお日様高いうちから開始。
夫は結婚記念日の「け」の字も口に出さずに「わー!」「すげー!」「おいしーい!」と大喜びで食べておりました(笑)。

 「ご馳走大成功!」と思いつつも、魚メインまで出したところで、「今日は何でご馳走なんだったっけ?」と問いますと、「分かってるよ! 分かってるよ!」と、何が分かっているんだか分からない返事。

 「結婚記念日のお祝いにご馳走でも食べようかって準備したじゃない? きっと花束の1つ位準備してるんじゃないかなーなんて思ってた」と言いますと、「はっ!」となって「あひゃーーー」とため息のような叫びのような声を上げておりました(笑)。

 結構食べて、お肉メインの前にのんびり飲みながら休憩! というタイミングで、「ちょ、ちょっと出かけてくる」と言う夫。私もニヤニヤしながら、「あら、タバコでも買いに行くの?」なぁんてすっとぼけ。

 しばらくしてから、大きな花束を抱えて帰ってきた夫に思わず笑ってしまったのであります。

 とても美味しくご馳走を堪能した後......。普段そこまで食べなれないたっぷりのお肉やバターやクリームなどを使ったご馳走料理を食べたもんだから、「なんかお味噌汁飲みたいね」と、味噌汁を作り、ずずずずっと二人ですすりながら「やっぱり出汁って落ち着くね」というオチで我が家のパーリーナイトは幕を下ろしたのでございました(笑)。

 とは言え、来年もまたこうして一緒に美味しいものを食べられるように、今年も元気に1年を過ごしていけたらいいなぁと思っているのです。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。