もじゃもじゃオヤジのホビー研究所

第1回:おっさん4人で遊ぶ、ムー公認“オカルトかるた”

 今日からスタートする「もじゃもじゃオヤジのホビー研究所」は、もじゃもじゃオヤジこと、筆者、河上拓が今話題の最新ホビーを実際に遊んで、その結果とリアルな感想を報告する連載です。しばらくは不定期連載になりそうな予感……ですが、どうぞよろしく!

 連載第1回目となる今回は、「月刊ムー」公認・オカルトかるたを紹介する。5月上旬の発売開始直後に各方面で話題となり初版は即完売! 6月下旬に緊急増産分が出回りはじめ、最近やっと店頭で見かけるようになった。そんな噂のかるたをついに入手した!

ムー公認「オカルトかるた」。パッケージには「ムー」の表紙でおなじみの“例の女性の目”が!
側面には「オかるた」という、文字。しかし創刊40周年を迎えた老舗オカルト雑誌の公認グッズだけに、しょーもないダジャレでさえも未知の文明からの何かしらのメッセージなのでは? とつい勘ぐってしまう
メーカー名PLENLUNO
製品名オカルトかるた
希望小売価格2,160円

カードを取るにはオカルト知識が必須!

 オカルトかるたは、超常現象や未確認生物、超古代文明や都市伝説などの出来事がテーマになっているが、基本的な遊び方はかるたと同じ。1人が文章が書かれた読み札を読んで、それに対応した絵札を早い者勝ちで取る。

 普通のかるたと違うのは絵札に読み札の頭文字が書かれていないこと。つまりイラストだけを頼りに探すことになる。カードを取るにはオカルトに対する知識が必要なのだ。

 「難しい」と感じた場合は絵札を裏返せば、普通のかるたのようにイラストと共に読み札の頭文字が書かれているため、オカルト初心者でも遊べるようになっている。さらにオカルトネタに関しての解説も入っているため、遊んでいるうちに自然とオカルトに詳しくなっていきそうだ。

左が読み札、右が絵札。絵札の裏には頭文字と解説が入っている

 解説文について説明書には「一般的なアカデミズムからは否定されているものもあり、あくまで一説」と強調されている。つまり、信じるか信じないかはあなた次第~というわけだ。

「リンゴを割るように地球を割ってみせよう!」って何?

 ちなみに、この日集まったおっさんは私を含め4人全員、オカルトにあまり詳しくない。大丈夫か……。

 絵札カードをランダムに置いてみた。謎めいた写真が異様な雰囲気を醸し出す。パッと見、ツチノコ、ナスカの地上絵、スプーン曲げのユリ・ゲラ-など、なんとなくわかるものもあるが、ほぼわからない。というか、人物の写真が多すぎ!

テーブルが異様な雰囲気に!

とりあえず遊んでみることに。読み手は順番に変わっていく。

「リンゴを割るように地球を割ってみせよう!」
「えっ、なに?」
「リンゴを割るように地球を割ってみせよう!」
「は? なに言ってんの?」
「なにって、“り”の読み札、読んでんだよ!」

 読み札は一般的な子供用かるたのように、固有名詞が頭文字になっているものは少ない。名言やキャッチコピーのような文章も多いため、想像以上に難しい。

「ハイッ! こいつがチョップで地球を割るんじゃないかな?……ぜんぜんちがう! ミネソタ・アイスマンだって」

チョップを繰り出してるように見えるミネソタ・アイスマン。裏返すと頭文字とその写真についての解説が入っている

「ハイッ! ニコラ・テスラでしょ。レーザー砲とか開発してたんだろ。交流電流だっけ?」
「なにそれ? マッドサイエンティスト?」
「いや、普通の科学者だよ。たしかエジソンと仲悪かったんだよね。俺も知ってる。SF好きなら結構知ってるよね」

 地球を割ってみせようマンは、けっこうな有名人だということが判明。

正解はこれ。人工地震兵器を開発していたというニコラ・テスラ

「じゃあ次、読むね。2本のツノがあるネス湖のネッシー」
「えっ、ネッシーってツノなんてあったっけ?」
「……」
「……」
「……」
「無視かよ!」

 絵をじっくり見て探すため、最初はつい無言になってしまうことも多かった。かるたは熱中しなければ勝てないのだ!

「ハイッ! これでしょ、ネッシー。あっ、違った! モケーレ・ムベンベ? なにこれ?」

これがモケーレ・ムベンベ。アフリカ中央部に生息する未確認生物らしい
ちなみにネッシーの正解はこれ。ツノがあるのかは写真だとわからない

「えっ、知らないの? モケーレ・ムベンベ」
「普通、知らんわ!」
「あっ、俺も知ってるよ。あれだろアフリカの怪獣でしょ? モケーレ・ムベンベ」
「俺も知ってる。昔テレビで見たのかな。モケーレ・ムベンベ」

 なぜか4人中3人が知っていたモケーレ・ムベンベ。というか私が知らないだけなのか、モケーレ・ムベンベ。スマホで調べてみるとかなり昔にテレビで特番が組まれたり話題になってたモケーレ・ムベンベ。と、気づけばモケーレ・ムベンベが頭にすり込まれていく……。

 と、いった具合にほぼすべての事柄について少なくとも1人は知ってる人が現れるため、読み札が読まれるたびに何かしら会話が広がっていく。

最終的にはスカイフィッシュ並みに

 意外にみんなオカルトに詳しい。というか、それぞれがゲーム、映画で最近覚えた知識に加え、ケイブンシャの大百科シリーズや漫画『MMR マガジンミステリー調査班』、さらに水曜スペシャル『川口浩探検隊シリーズ』などの、子供の頃に得た、うろ覚えのうさんくさくて懐かしい知識も記憶の奥底から引っ張り出して語り始めるのだが、これがなかなかどうして楽しいのだ。

 「太平洋から漂着した江戸時代のUFO」「時をかける伯爵」「古代インドの空飛ぶ戦車」などなど、思わず、なにそれ? と好奇心をくすぐられる読み札も多く、自然と会話が盛り上がる。

「米軍基地でUFOを極秘開発」
「ハイッ! エリア51ね」
「あれ? 51だっけ。エリア55じゃなかった?」
「それはたぶん『エリア88』 とごっちゃになってるよ。SF漫画な!」
「あと、ゾロ目だと、ルート66が有名だよね」
「アメリカの国道だよねよく映画に出てくるよな。そういや、「コント55号」ってネーミングは、たしかルート66号から来てるんだよね」
「ホントかよ!」
「ちょっと待って、ウィキ見てみるね。コント55号の名前の由来は……えーっと、王監督のホームラン記録から来た説が有力みたいだな。でも名付けたのが劇場支配人だから、真相は定かではないらしい」
「・・・・・・ぜんぜん違ったな」
「つうかそれ、オカルトと関係なくね?」

 と、まったく関係のない欽ちゃん豆知識も得つつ1回目は終了。

 その後、すぐに2回目に突入。続けて遊ぶうちに全員が自然と札を覚えはじめる。

「魔の海域で飛行機……」
「ハイッ! バミューダトライアングル!」

「スプーン曲げをテレビで……」
「ハイッ! ユリ・ゲラー!」

 3回目には読み札をすべて読み終わる前に、取れるようになった。

「速っ! おまえ、スカイフィッシュかよっ!」

 気がつけばオカルトジョークが飛び出すまでに我々のオカルト知識は深まっていた。覚えたことがさっぱり役に立たないこと以外は、ことわざかるたや世界の国旗かるたなんかと同じく“知育かるた”としての効果も抜群だ。

まるでスカイフィッシュのような速さで絵札を取る中年
本物(?)のスカイフィッシュ
上級者用ルールの終末カードも付属。使用するとジャンルによるボーナスが入る

 結局、数回続けて遊び、たぶん一生役に立ちそうもない知識を全員で共有していくという体験を存分に楽しんだ。

 30代後半から40代のメンバーが数人集まる機会があるなら、ぜひ一度遊んでみてほしい。きっと意外なメンバーが謎の知識を披露してくれるはず。普段、話題に挙がらないから姿を現さないだけで、オカルトに異様に詳しいマンは、あなたのまわりにも潜んでいるのだ!

【研究報告】
今回わかったこと

・なんだかんだ言って30~40代のおっさんは意外とオカルトに詳しい。
・ネッシーはツノが2本。
・モケーレ・ベンベは超有名。
・ケンムンはカッパにそっくり。というか同じ!
・コント55号の名前の由来は王貞治。

河上 拓