日立、断熱性を高め省エネ化した“ナイアガラ出湯”のエコキュート

~最大7人世帯でも使える560Lタイプも
「ナイアガラ出湯」シリーズ

 日立アプライアンスは、断熱性を高めるなど、省エネ性を向上したエコキュート「ナイアガラ出湯」シリーズ全12機種を、2月14日より順次発売する。本体価格は918,750円~1,128,750円。

 ナイアガラ出湯シリーズは、同社のエコキュートの上位機種で、勢いのある給湯の実現するため、独自の「水道直圧給湯」方式を採用している点が特徴。貯湯タンク外の「高性能プレート熱交換器」で、瞬時に水道水を設定温度まで沸き上げるため、浴室と台所の2カ所で同時にお湯を使っても、勢いあるシャワーが使えるという。多くのエコキュートで採用されている「減弁圧方式」と比べた場合、給湯圧力は約2.9倍になるという。

給水圧力を減圧しない「水道直圧給湯」方式

 新製品のうち、「標準タンク(プレミアム)タイプ」は、省エネ性を高めた点が特徴。独自の「フレックス真空断熱材」で貯湯ユニット内のタンクを覆い、断熱性能を向上した。さらに、高効率スクロール圧縮機と、送風機システムを改善した新型ヒートポンプユニットを採用。これにより、タンク容量370Lの年間給湯保温効率(JIS)は3.3となり、前年モデルより約6%アップした。

 なお、貯湯タンクユニットのタンク容量は370Lと460Lの2種類。仕様は、標準、耐塩害、耐重塩害の3機種が用意される。

独自の「フレックス真空断熱材」高効率スクロール圧縮機と、送風機システムを改善した新型ヒートポンプユニットを採用
 また、今回は新たに、同社のエコキュートでは最大となる、タンク容量560Lの大容量タイプも追加する。標準仕様、耐塩害仕様、耐重塩害仕様の3機種が用意される。同社では560Lタイプについて、5~7人の多人数世帯や湯の使用量の多い家庭でも余裕を持って使えるとしており、電気温水器からの買い替えにも適しているという。

 省エネ面では、給湯熱交換器や断熱材の構成を見直し、年間給湯保温効率(JIS)は2.9とした。さらに、急な沸き増しや水温が低い冬場にも使いやすいよう、加熱能力7.54kWの高出力ヒートポンプユニットを採用している。

 ナイアガラ出湯シリーズに共通する省エネ機能として、お湯を保温する際、センサーで湯温を検知する回数を減らし、最大約35%省エネする「[eco]省エネ保温」機能や、入浴により浴槽の水位が上昇すると、自動で素早く追い炊きする「入浴検知追いだき」機能などの「インテリジェント制御」を採用している。

最大約35%省エネする「[eco]省エネ保温」機能を採用

 衛生面では、汚れが付着しやすい配管部にはステンレス素材を採用し、排水時に配管内を水道水で自動的に洗う「ステンレス・クリーン システム」を搭載している。

排水時に配管内を水道水で自動的に洗う「ステンレス・クリーン システム」を搭載

 さらに、断水や災害などの非常時に、貯湯ユニット内の水を生活用水として使用できる「非常用水取水栓」機能や、停電時に停電前の設定を記憶する「停電後の自動復帰」機能など、もしもの時に役立つ機能も搭載している。

 このほか、「減圧弁方式」のエコキュートにも、大容量560Lタイプを追加する。標準仕様、耐塩害仕様、耐重塩害仕様の3機種が用意される。

タイプ品番タンク容量形式本体価格発売日
フルオート
ナイアガラ出湯
水道直圧給湯方式
標準タンク
(プレミアム)
BHP-FV46JD460L標準1,002,750円2月14日
BHP-FV46JDE耐塩害1,044,750円
BHP-FV46JDJ耐重塩害1,076,250円
BHP-FV37JD370L標準918,750円
BHP-FV37JDE耐塩害960,750円
BHP-FV37JDJ耐重塩害992,250円
標準タンクBHP-F56JD560L標準1,055,250円
BHP-F56JDE耐塩害1,097,250円
BHP-F56JDJ耐重塩害1,128,750円
フルオート
減弁圧方式
BHP-F56JU標準971,250円
BHP-F56JUE耐塩害1,013,250円
BHP-F56JUJ耐重塩害1,044,750円





(小林 樹)

2012年1月16日 15:51