東芝、吸引力が持続するサイクロン式掃除機「トルネオ」

~運転音は“低騒音No.1”の53dB

 東芝ホームアプライアンスは、ダストカップ内でゴミを遠心分離しながら、捨てやすいようにまとめるサイクロン式掃除機「TORNEO(トルネオ) VC-CG510X」を、9月1日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は8万円前後。

TORNEO(トルネオ) VC-CG510X レディッシュゴールドベルベッドレッド
トルネオのダストカップの構造「デュアルトルネードシステム」。上でゴミを遠心分離し、下でゴミをまとめ、捨てやすい構造となっている

 トルネオは、東芝のサイクロン式掃除機の最上位クラスに当たる新シリーズ。吸引力を持続するために、ダストカップを「遠心分離ゾーン」「集塵ゾーン」という2つのゾーンに分けた点が特徴となる。上部の遠心分離ゾーンでは、高速の気流でゴミと空気を分離し、細かいチリが排気に含まれるのを抑制。フィルターの目詰まりを抑えて、吸引力を維持することができるという。また、下部の「集塵ゾーン」では、低速の気流でゴミをまとめるため、レバー操作で簡単にゴミが捨てられるという。同社では、この2つのサイクロン構造について「デュアルトルネードシステム」としている。

 ダストカップにはさらに、表面をクリアに保つUVコーティングを施し、帯電防止効果のある素材を採用。カップ内のゴミが表面に付着しにくくなっている。また、本体外側からダストカップ内部が見やすく、集塵状況が確認しやすいデザインを採用している。

 操作面では、ハンドルに新開発の「らくわざグリップ」を採用。グリップ部が、ホースの延長線上に対し約100度の位置に設けられているため、従来よりも腕の負担が少なくなり、手を軽く添える感覚で操作できるという。

ダストカップらくわざグリップ。人間工学に基づいた形になっているらくわざグリップは、ホースの延長線上に対して約100度の位置に握り部分を設けている

 運転音は、サイクロン式掃除機では“低騒音No.1”という53dB。時間を気にせず、いつでも掃除ができるという。

 ヘッドには、床ブラシ内の真空度を従来の3倍に高めることで、ゴミを浮き上がらせる「フロアフリーイオンヘッド」を新採用。絨毯でもフローリングでも、床面に合わせた掃除ができるという。さらに、回転ブラシの接触面に配置された2枚のイオンプレートが、ブラシとの摩擦によりマイナスイオンを発生するため、ホコリが吸い込みやすいという。また、床ブラシ上部には、浮遊ゴミの吸込口「床上ダストゲッター」も設けられている。


エコモードで運転中のようす。電源を切ると、自動で「カタカタカタ」というフィルター掃除機能が作動する

フロアフリーイオンヘッド矢印の部分が「イオンプレート」。ブラシとの摩擦でマイナスイオンを発生し、フローリングでもホコリが吸いやすいという

 このほか、ゴミやホコリの吸い込みを感知し、ランプで知らせる「ゴミ残しまセンサー」、自動的に床面に合わせたパワーで運転し、消費電力を最大で50%削減する「エコモード」といった機能も備える。また排気に関しては、細かいチリを捕らえる「HEPAフィルター」や、アレル物質をキャッチする「フラボノイドフィルター」、ニオイを抑制する「ゼオライト脱臭フィルター」といったフィルターを採用。除菌・脱臭効果のある東芝独自のイオン「ピコイオン」の発生装置も搭載している。なお、本製品でピコイオンを発生するには、給水は不要。

 本体サイズは253×253×385mm(幅×奥行き×高さ)。消費電力は1,000W。運転音は約49~53dB。本体カラーはレディシュゴールドとベルベットレッド。


 サイクロン式掃除機の下位機種として、運転音が約54~60dBで、ピコイオンとHEPAフィルターなどが省かれた「VC-CG310」、運転音が約58~64dBで、ピコイオンとHEPAフィルター、フロアフリーイオンヘッドとゴミ残しまセンサーなどが省かれた「VC-C210」も、同時に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はVC-CG310が6万円前後、VC-C210が5万円前後。

 また紙パック式では、運転音が約53~54dBという「VC-PG310X」も同時に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5万5千円前後。

 なお、吸込仕事率は全機種で未定となっている。

サイクロン式掃除機の下位モデル「VC-CG310」。カラーはレディッシュゴールドブライトシルバー
VC-CG510XとVC-CG310の下位モデル「VC-C210」。カラーはシルキーピンク紙パック式掃除機の「VC-PG301X」。運転音は約53~54dB。




(正藤 慶一)

2010年8月2日 18:02