ニュース
パナソニックのHEMS機器が進化 他社蓄電池の充放電制御も
2026年10月8日 13:04
パナソニック エレクトリックワークスは、ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)の中核機器「AiSEG3」のバージョンアップを2027年1月25日に実施する。経済産業省が定義した戸建て住宅向けの「GX ZEH」と集合住宅向けの「GX ZEH-M」における、太陽光発電の自家消費拡大措置の目的に合わせ、機能向上を図る。
経済産業省は2025年9月に「GX ZEH・GX ZEH-M定義」を公開し、2027年4月以降に現行のZEH基準を引き上げる予定だ。新基準では、「高度エネルギーマネジメント」の導入が求められる。HEMSで再生可能エネルギーの発電量等を把握し、住宅内の冷暖房設備や給湯設備等を制御可能であること、蓄電池の充放電量を制御できることが要件となった。そのためHEMSと定置型蓄電池の設置が必須条件に盛り込まれている。
こうした背景を受け、AiSEG3は自社製だけでなく他社製の蓄電池についても充電量や放電量の制御に対応する。太陽光発電の発電量や住宅全体の消費電力を把握しながら適切に機器をコントロールし、住宅の高度エネルギーマネジメント実現を後押しする。
さらに、蓄電池や電気自動車(EV)の充放電量の履歴について、AiSEG3本体画面や専用スマートフォンアプリ「AiSEGアプリ」で確認できるようになる。電力の蓄積状況や利用状況を把握できるため、自家消費の向上に向けた運用を見直すヒントになる。
2026年1月のバージョンアップで対応した「屋根設置太陽光発電の初期投資支援スキーム」(2段階FIT)向けの機能も強化する。FIT開始から4年経過前の2週間前、および2段階目の売電単価へ切り替わるタイミングで通知を行なう。これにより、売電単価の変化を把握し、自家消費を意識した電力利用への切り替えをサポートする。
太陽光発電を導入していても、蓄電池やエコキュートを設置していない家庭では余剰電力を使い切れないケースがある。AiSEG3では、登録した複数の連携機器を一括制御するシーン制御機能を強化し、エアコンなどの家電製品でも余剰電力を活用可能にし、自家消費を促進する。
例えば冷房期には、帰宅前の時間帯に余剰電力を利用してエアコンを自動で冷房運転させる設定が可能だ。これにより、帰宅時に快適な室温を保ちつつ、太陽光エネルギーを有効活用できる。
専用アプリ「AiSEGアプリ」も刷新を行なう。電力自給グラフや電力収支グラフにおいて、従来の「日」表示に加えて「月次」「年次」での表示に対応。季節ごとの電力変動や年間を通した利用傾向の把握がしやすくなる。操作面では、機器の並び替え機能に加え、シーンコントロール操作の並び替えにも対応し、より使いやすくなる。
なお、2027年1月のアップデートに先行し、10月21日には要望の多かった「回路別の電力使用量グラフ」の表示機能を提供する予定だ。
エネルギー管理だけでなく、防犯機能の拡充も図る。従来の電気錠連携に加え、電池式のスマートロックとの接続にも対応する。スマートロックは後付けが可能なため、既築住宅や賃貸住宅にも導入しやすい。対応メーカーについては2027年1月に公開される予定だ。
住宅への侵入手段として「無締り」が最も多いため、鍵の閉め忘れ防止が重要となる。スマートロックとAiSEG3および「AiSEGアプリ」を連携させることで、玄関ドアの鍵を締め忘れて外出した場合はスマホへ通知が届く。外出先からアプリ操作で施錠も行なえる。
さらに、ドア・窓センサーや窓鍵センサーと組み合わせることで、狙われやすい玄関ドアや窓の見守りをさらに強化できる。




