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冷めても美味しい! “かまど炊きの味”に近づけた三菱の高級炊飯器KAMADOを体感
(2016/5/12 15:16)
三菱電機が5月21日に発売する、高級IHジャー炊飯器「本炭釜 KAMADO NJ-AW107」。前モデルに比べ、沸騰立ち上げ時の火力を12%高め、かまど炊きのごはんをより忠実に再現できるようになったという。発売を前に、新製品説明会が行なわれたので参加してきた。
三菱電機の高級炊飯器の大きな特徴といえば、内釜に採用している「本炭釜」だ。本炭釜を作るには非常に手間がかかり、完成までに100日かかるというが、同社は「炭は発熱に必要な磁力線が、釜厚全体まで浸透する“唯一の素材”で大火力に最適」として、本炭釜にこだわっている。
そもそも、かまど炊きごはんが美味しい理由のひとつに、「大火力の維持」がある。しかし大火力で沸騰させ続けると、うまみ成分を含む「おねば」が吹きこぼれてしまうため、従来はある程度火力を抑えざるをえなかった。
しかし今回、二重内ぶたを改良することで吹きこぼれ抑制に成功。より大火力での連続沸騰が可能になり、従来製品に比べ粒感はそのままに、含水率がアップしたという。
実際に、炊きあがったご飯を試食したところ、1粒1粒がしっかり立っているのに、甘みとみずみずしさが感じられる美味しいご飯だった。冷めたご飯は、他社の炊飯器で炊いたものと比較したが、NJ-AW107で炊いたご飯は、時間が経っても粒感がしっかりして、食べ応えのある食感だった。
細かな温度制御で少量も美味しく炊ける
さらに同製品は、茶碗1杯(0.5合)から美味しく炊けるという。通常、炊飯器は加熱時の温度の上がり具合で炊飯量を判定するが、本炊きに入ってから判定したのでは、米が少量だった場合、温度が急激に上がりすぎており、結果としてべちゃっと炊き上がりになってしまう。
しかし同製品は、本炊きの前の「仕込み」の段階で、炊飯量を判定することで、本炊き時に理想的な温度制御をすることができるという。説明会では、他社製品と同製品を使い、0.5合炊いた実演も行なったが、仕上がりの違いは一目瞭然だった。
そのほか新製品に付属する「らく楽アシスト」アイテムとして、計量精度が高く、0.5合も計量できる計量カップや、0.5合単位の水位線が見やすく、目の悪い人でも水位が分かる自立しゃもじなども紹介された。
本体サイズは、285×320×249mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約5.7kg、炊飯容量は5.5合。価格はオープンプライス。店頭予想価格は12万円前後(税抜)。