ニュース

1.6億円の高級からくり時計「輪舞」受注販売。セイコー

デコール セイコー からくり時計 輪舞(ロンド)

セイコータイムクリエーションと和光は、銀座四丁目のセイコーハウス1階入口に設置している大型からくり時計「からくり時計 セイコー 輪舞(ロンド)」と同仕様のモデル「デコール セイコー からくり時計 輪舞(ロンド) AZ525A」の受注を10月2日に開始した。価格は1億6,500万円。銀座・和光でのみ受注する。

セイコータイムクリエーションが、家庭用から屋外に設置する大型タイプに至る多くのからくり時計を手がける中で培ってきた技術とノウハウのすべてを結集して仕上げた製品。昔ながらの機械式時計の中の世界を歯車が駆け巡る「歯車の冒険」をテーマに、パフォーマンスが繰り広げられる。

歯車が駆け巡るのは、クロックの機構に関連する部品を使った「ハンマーの海」「振り子の林」「重錘の波」の3つのパート。クロックの中で重要な役割を果たす大切な部品を使った造形が作り上げられている。

左から「ハンマーの海」「振り子の林」「重錘の海」

動作は設定時刻の約1分前のファンファーレから始まり、合計7体の人形たちが音楽とともにレバーを回して歯車を導く。歯車はレールの上や、機械式の時計のメカニズムをモチーフにしたハンマーや振り子、重錘の仕掛けの脇を駆け抜け、最後に時計内部に収納されると文字板がゆっくりと開き、時の訪れを告げる。

ゴールドとシルバーを基調にした重厚な雰囲気の中で、華やかさを添えるガラスのパーツは、セイコーグループとの関係を持つオハラ製の光学ガラスを使用。高い透明度と光学性能から、スペースシャトルの窓ガラスにも採用された素材だという。

2,000個を超える部品の多くは専用設計。製品は1点ずつ、熟練した職人の手により組み立て、調整が施される。受注生産品で、注文後約10カ月後の納品となる。

受注生産で1点ずつ制作

パフォーマンス時の音楽は、指定の音源に変更することも可能。また7体の人形のうち、1体をオリジナルの造形に変更することもできる。

購入後5年間は無償のアフターメンテナンスに対応。年4回の定期メンテナンスおよび5年目のフルメンテナンスを受けられる。

本体サイズは180×75×163.7cm(幅×奥行き×高さ)、重量は約320kg。時計部機械体は電波修正式クオーツ。時間精度は平均月差±20秒(気温5~35℃で使用した場合/電波修正による時刻修正を行なわない場合)。