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エアコンの「省エネラベル」一新 シンプルにわかりやすく
2022年9月6日 15:05
経済産業省は、エアコンの省エネラベルの表示を変更し、10月1日より施行する。今後はより詳細な省エネ性能の比較ができるようになる。
変更後の省エネラベルは、重複する内容を減らし、わかりやすくシンプルにするとともに多くの人が視認しやすいような配色のデザインに改正。エアコンの新基準(目標年度2027年度)において、仕様(一般地/寒冷地)による区分分けを設定したことに伴い、寒冷地仕様のラベルを新たに設定した。
また、製品のサイズやネット取引等の限られたスペースでも、省エネ情報の提供機会を確保できるようにするためミニラベルを新設した。
ラベルに表示される省エネ性能の評価方法も改正。現在は「★による5段階の評価」だが、変更後は「1.0から5.0までの0.1きざみの評価」に改正される。
現在は省エネ基準達成率に基づき★の数が決められているが、改正後はエネルギー消費効率(エアコンの場合はAPF)に基づき算出した評価点に応じて1つ★から5つ★までの、半星を含めた★の数が決められる。
2023年9月30日までは、従前のラベルも表示可能。だが、同一モデルであっても新旧ラベルで★の数や評価点が大きく変わる可能性があり、誤った省エネ性能を伝えてしまうかもしれないため、経済産業省では早期のラベル切り替えを呼びかけている。
経済産業省では、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律(省エネ法)」に基づく小売事業者表示制度について、小売事業者表示制度に関する審議会で議論を行ない、'20年11月及び'21年8月に多段階評価制度の評価方法や統一省エネラベルのデザイン等の改正を行なった。
その際に、基準エネルギー消費効率(省エネ基準)の見直し中であったエアコンについては、審議会での審議結果を踏まえ、小売事業者表示制度の見直しをすることとしていた。
'22年5月にエアコンの新たな省エネ基準が策定されたことを踏まえ、9月1日に家庭用エアコン(壁掛け形)の小売事業者表示制度の具体的な表示事項等を定める告示の一部を改正・公布し、今回のラベル変更に至った。