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越前リョーマの「無我の境地」が体験できる! パナソニックがスポーツ漫画展、「スカイラブハリケーン」も
2019年7月12日 17:31
パナソニックは、東京オリンピック・パラリンピックの機運醸成を目的に、プロジェクターなどで100タイトル以上のスポーツマンガを紹介する特別企画展「SPORT×MANGA」を、東京・有明のパナソニックセンター東京にて開催する。期間は7月13日(土)~9月29日(日)。
100作品以上のスポーツ漫画を、パナソニックのプロジェクターや液晶ディスプレイなどで紹介する企画展。2020年の東京オリンピック・パラリンピックのワールドワイドスポンサーである同社が、機運醸成を目的に開催するという。
特別協力として、講談社、小学館、集英社、秋田書店が参画。日本が世界に誇る文化の1つである「マンガ」を切り口に、豊かな歴史と文化、またスポーツの魅力を、同社のテクノロジーと掛け合わせることで、新たな感動体験をグローバルに発信するとしている。
展示は7つの空間で構成。スポーツマンガの歴史やトレーニング、必殺技などのテーマが設定され、第1章~第7章の順に展示を楽しめる。複製原画のパネルと、パナソニックの技術を組み合わせた体感型の展示も用意する。なおキュレーターには、フランスで毎年開催される最大規模のマンガ展「アングレーム国際漫画祭」を手掛けるアートディレクター・ステファン ポージャン氏が参画。
第1章:スポーツマンガの歴史と日本社会
会場に入ってすぐに展示されているのが、「スポーツ漫画の歴史と日本社会」。マンガ黎明期から現代まで続く歴史とともに、社会における影響も紹介する。
スポーツ漫画は1945年に誕生されたと言われており、種目別に年表で110タイトルの作品を並べている。パナソニック製の4Kプロジェクターを4台使い、当時あった出来事や歴代オリンピックの開催都市なども表示する。
第2章:トレーニング
スポーツマンガに描かれる精神的・哲学的なトレーニングや、年代ごとの変化を表現。
ここでは、自転車競技を題材にした『弱虫ペダル』の1,000km走破トレーニングや、ボクシング漫画『はじめの一歩』のジャブで10枚の落ち葉を掴み取るトレーニングを体験できる。
第3章:必殺技
スポーツマンガならではの必殺技を紹介するコーナー。『テニスの王子様』の主人公、越前リョーマが辿り着いた「無我の境地」も体験できる。スクリーンの前に立ち、テニスラケットを持つと「無我の境地」で表現されるオーラが画面に投影される。
なお無我の境地とは、無意識の状態で己の限界を超え、過去の対戦相手の技を繰り出せる状態のこと。無我の境地の奥には、オーラを片腕に集中させて相手の打球の威力・回転を倍にして打ち返す「百錬自得の極み」、相手の戦術をシミュレートして最短で何級目にポイントが入るか予告する「才気煥発の極み」、リョーマの父でありプロテニスプレイヤーだった越前 南次郎が唯一開いた「天衣無縫の極み」という3つの扉があるとされる。
必殺技の体験型展示として無我の境地が選ばれた理由は、「限界を超えるまで突き詰める、というスポーツ漫画ならではの表現が、無我の境地にわかりやすく表れていた。オーラという実際には見えないものを視覚的に見せており、漫画表現を展示で再現するという趣旨にふさわしかった」(パナソニック SPORT×MANGA展担当者)と説明した。
また『キャプテン翼』に出てくる、立花兄弟のコンビプレー「スカイラブハリケーン」も再現。ここでは、パナソニックのスポットライト型プロジェクター「スペースプレーヤー」と、専用アプリ「チョークアートメーカー」が使われている。アプリをインストールしたタブレットに描き込んだイラストや文字が、プロジェクターで壁などに投影できるというもの。
展示されている「スカイラブハリケーン」のイラストは、原作者である高橋 陽一氏の描き下ろし。
第7章:世界に拡がる日本のマンガ文化
日本から生まれた「マンガ」という文化が、世界にインパクトを与え、人気を拡大してきたその影響力を紹介。
このほか、企画展開催初日となる2019年7月13日(土)と、夏休み期間中はアスリートを招いたトークイベントなどを実施予定としている。
特別企画展「SPORT×MANGA」
会期:7月13日(土)~9月29日(日)
時間:10時00分~18時00分(最終入場17時45分)
休館日:月曜日(7月15日、9月16日は開館)
会場:パナソニックセンター東京
住所:東京都江東区有明3-5-1
最寄り駅:りんかい線「国際展示場駅」徒歩2分、ゆりかもめ「有明駅」徒歩3分