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パナソニック、食器洗い乾燥機の生産累計1,000万台を達成
2017年6月23日 13:19
パナソニックは、同社の食器洗い乾燥機の生産累計が1,000万台を達成したことを発表した。
同社では、1960年に日本で初めて本格的な回転噴射式の電気自動皿洗い機を発売。初代機は洗濯機ほどの大きさで高額だったこともあり、販売台数は伸びず、その後、キッチンの上に置く卓上型や、乾燥まで可能な床置き型なども発売してきた。しかし当初は、食器洗いを機械に任せることへの抵抗感などもあり、普及はなかなか進まなかったという。
その後1980年代に入り、設置性を高めた卓上型のキュービックタイプ(愛称:キッチン愛妻号)が発売1年で3万台を達成する大ヒットとなり、市場が活性化。初代機の生産から30年余りを経た1991年に生産累計50万台を達成した。
1990年には設置性をさらに見直し、約30cmのシンクサイドにも置ける卓上型コンパクト・スリムタイプと、腰をかがめずに楽に作業ができるビルトイン型引出式フルオープンタイプを発売。市場は急拡大し、2006年に生産累計500万台を達成した。その後も、センサーを用いることで洗浄時間や水量を最適化するエコナビ搭載タイプや、水切りかごの設置スペースに置けるプチ食洗、デザイン性の高いビルトインタイプなど新たな製品開発を継続することで、生産累計1,000万台を達成した。
食器洗い乾燥機の普及率は現在約3割だが、パナソニックでは、共働き世帯の増加を背景に今後も需要は拡大していくと予想。同社の食器洗い乾燥機は、洗浄性能や節水性、使いやすさ、環境性能、ユニバーサルデザインなどを追求し、現在も進化を続けているという。また今後は日本国内のみならず、海外市場においても事業強化を図るとし、特に中国では昨年から卓上型を導入、2018年度からはビルトインタイプの生産も開始するという。
パナソニックでは、長年培ってきた独自のノウハウと技術革新をベースにした製品を提供することで、今後も人々の快適な暮らしに貢献していくとしている。