やじうまミニレビュー

in private「スープボトル 巾着入り」

~残った鍋を弁当に! 汁物用弁当箱
by 小林 樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


in private「スープボトル 巾着入り」

 いよいよ、涼しくなってきた。これからの季節、無性に食べたくなるのが、寄せ鍋や豆乳鍋といった温かい鍋料理だ。

 だが鍋料理というと、どうも多く作ってしまって、食べきれないことが多い。せっかく作ったのだから、残すのはもったいない。

 そこで今回ご紹介するのが、残った鍋を弁当として会社に持って行ける、スープ用の弁当箱、in privateの「スープボトル 巾着入り(以下、スープボトル)」だ。


メーカーインプライベート
製品名スープボトル巾着入り
希望小売価格1,260円
購入場所PLAZAオンラインショップ
購入価格1,260円


 スープボトルは、保温・保冷効果が謳われた汁物用の弁当箱だ。本体には専用の巾着が付属する。裏地は、保温効果のあるアルミフィルムを採用している。

 スープを入れる本体は、中から液体が漏れ出さないよう、内容器と外容器の2重構造を採用している。内容器は取り出してレンジの加熱にも対応する。本体の容量は300mlで、カップ2杯分程度。本体サイズは77×115mm(直径×高さ)。重量は126g。

 フタは回して開閉するネジ式タイプで、内側にはゴムパッキンも付いており、汁漏れを防止する。

本体には専用の巾着が付属する巾着の裏地は、保温効果のあるアルミフィルムを採用している内容器と外容器の2重構造になっている
フタは回して開閉するネジ式タイプ。内側にはゴムパッキンが付属上から見たフタの様子

 さっそく家で作った“たらと野菜の寄せ鍋”を投入し、会社に持っていった。説明書によれば、食べる前に、内容器を取り出して、ラップをし、レンジで温める。使用するレンジは500W以下で、加熱は1分以内で済ませることが推奨されている。

 湯気が立つほど汁が温まったら、レンジから取り出す。この時、レンジでチンするタイプのお弁当箱だと、加熱後に取り出すときに弁当箱が熱くて持ちにくいのだが、スープボトルの場合、加熱するのは内容器だけで、レンジから取り出したあとは外容器にセットして持ち運べるので、アツアツのまま手に持って食べられるのだ。

 この日の昼食は、鍋だけでは、お腹が持たないと思ったので、茶碗1杯分のご飯も別に用意した。野菜たっぷりの鍋料理と、ほかほかのご飯でお腹は満たされた。

念願の鍋を昼食にすることができる内容器が電子レンジに対応している

  ボトルの保温効果はどうかというと、室温25℃の部屋で77.6℃のお湯をいれたところ、1時間後の湯温は57.2℃、3時間後の温度は35.3℃だっ た。さすがにまほうびんレベルの保温保冷効果は期待できない。あくまでも、レンジで温めなおすのを前提としているようだ。

 もちろん鍋だけでなく、ミネストローネや豚汁といった、自家製のスープも持ち運べる。会社に置いておけば、お湯を注ぐタイプの即席スープ用の容器にもなる。

 これまで自分は、ニオイ移りが気になって、コーヒー用のマグカップで即席スープを作ったりするのは抵抗があった。スープ専用の容器があれば、スープならではのおいしさが手軽に会社のデスクで楽しめるので、重宝している。

お湯を注ぐタイプの即席スープ用の容器となる小袋サイズのラーメンも作れた
内容器がスリムなため、奥まで洗いにくい

 気になる点は、洗い辛さだ。内容器がスリムなため、奥まで洗いにくいのだ。粉末スープの残りかすが奥に溜まると洗いにくかった。

 もう1つ気になるのが、荷物が増えてかさばる点だ。スープボトル単体ならコンパクトで持ち運びしやすいのだが、このスープボトルだけではおなかいっぱいにならないので、別にごはんやおにぎり、パンなども持ち歩くことになる。結局弁当容器が複数になって、荷物が増えてしまう。ただ、これはわざわざ会社で汁物を飲むのだから、仕方ないことかもしれない。

 とはいえ、乾いたご飯やおかずばかりの昼食では、汁物が恋しくなる。お腹にたまるし、喉を通りやすく、これからの季節は体を温めてくれる効果も期待できる。

 家で残った味噌汁や豚汁、鍋物などを持ち運ぶには、スープボトルはピッタリだ。1カ月ほど使ってみても、バッグの中で汁もれすることはなかったので、これから寒くなる季節に使い続けていきたい。

 いつものランチに、ほっと温まる汁物を加えたい時に、オススメの弁当箱だ。





2011年 10月 12日   00:00