やじうまミニレビュー
象印マホービン「ステンレスマグ TUFF SM-PA34」
象印マホービン「ステンレスマグ TUFF SM-PA34」 |
最近、通勤に水筒を持ち歩いている人を多く見かける。やはりエコな雰囲気と節約ムードのたまものだろう。
通勤時の荷物が多い自分は、結局いつも使い捨てのペットボトルの飲料ばかり飲んでいた。水筒だと、荷物になるんじゃないか、洗う手間がかかるんじゃないか、という不安があったからだ。
でも、これなら使ってみたいと思ったのが、スリムでバッグに入れやすい水筒、象印の「ステンレスマグ TUFF(タフ) SM-PA34」だ。
メーカー | 象印マホービン |
製品名 | ステンレスマグ TUFF SM-PA34 |
希望小売価格 | 5,775円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 2,980円 |
TUFF SM-PA34は容量340mlの水筒だ。340mlとは、なんとも微妙な量だが、同社によると、300mlでは足りず、500mlだと多すぎる、という人のニーズに応えたものだという。SM-PAシリーズにはほかに、容量200mlタイプと、300mlタイプも揃っている。
本体サイズは、60×65×210mm(幅×奥行き×高さ)で、口径は約3cm。重量は190g。手で握ってみるととてもスリムだ。SM-PA34のカラーは、今回使用したディープブルーのほかに、シルバーも用意されている。
このステンレスマグシリーズのコンセプトは、「いつでもど こでも手軽に水分補給ができること」。ペットボトル飲料のようにキャップをひねる手間もなく、片手でサッと飲めるのがウリなのだそうだ。
本体は大きく分けて、容器部分とフタの部分に分かれる。飲む時は、フタに付いた安全ロックを解除して、ボタンを押すと、キャップがパカッと開き、そのまま飲めるしくみだ。
容器の内側には、保温、保冷効果の高いまほうびん構造「ステンレス真空2重構造」を採用しており、これにより、温かい飲み物でも、冷たい飲み物でも、飲みごろの温度を長くキープできるのだという。
さっそく冷蔵庫で冷やしたペットボトルのお茶を移し替えた。お茶を注ぐために、本体からを外し、500mlのペットボトルのお茶を移し替える。移し替えたあと、カップ1杯分を残す程度の量が入った。500mlよりも、だいたいコップ一杯少ない容量だとわかる。
口径は約3cm | 500mlのペットボトルからお茶を移し替えたら、カップ1杯分を残す程度の量が入った | 製品パッケージもスリムだ |
スライド式の安全ロック | ワンプッシュでフタが開くボタン | フタを開けたところ |
飲む時は、飲み口に口をつけて、本体を傾ける。中から飲み物がトクトクトク……と音を立てて一定量ずつ出てくる。これは、空気の通り道を作ることで、飲み物がスムーズに出てくるように設計されているためだ。
普段、ペットボトル飲料をガブガブ飲むのに慣れていると、はじめのうちは飲み物が一定量ずつセーブされて出てくる感じに慣れなくて、もどかしく感じるのだが、使っているうちに、安定して出てくる量に飲みやすさを感じるようになったから不思議だ。
ワンプッシュで開閉できるので便利だ。さらに、中から飲み物が一定量ずつ出てくるので、口をつけて飲んだときには飲みこぼしにくい |
本体はペットボトルほどの軽さはないが、スリムなため持ち運びに便利だ。ゴムパッキンがしっかりしているからか、横向きに倒してバックの底に入れていても、漏れはない。
ペットボトルよりもひと回りスリムだ | バッグに入れたところ |
冷たい飲み物を入れた時に助かるのが、結露が起きないこと。これは、バッグに入れて持ち運んでもバッグの中が濡れないし、デスク上に置いた時でも、書類が結露で濡れる心配も無い。ペットボトル飲料だと、デスクの上が結露でビショビショになってしまうことがあったので、これは嬉しい。
保冷保温効果はどうかというと、朝、冷蔵庫で冷やしたお茶を移し替えて飲んでいたところ、昼食時はもちろん、夕方17時に飲んだときにも、常温よりもひんやりしていたのには驚いた。
逆に、温かい飲み物も同様で、朝に入れた熱いお茶が昼食時でも温かいまま飲めた。さすがに夕方ごろになると常温のぬるま湯になっていたが、昼の時点ではむしろ熱いくらいだ。
なお、同社が公表している数値では、保温効力は1時間後で86℃以上、6時間後で70℃以上を維持し、保冷効力は6時間後で9℃以下に抑えるとしている。
手入れも簡単で、TUFF SM-PA34の場合、本体は丸洗いに対応し、飲み口の付いたせんも分解して洗える。分解は簡単で、ちょっと力を入れてひっぱれば、飲み口やせんがパカパカと外れる。
飲み口の付いたせん、せんを閉じるフタを分解したところ | 飲み口の付いたせんも分解して洗える |
ちなみに、本体がスリムすぎて、我が家の冷蔵庫の製氷皿で作った氷がそのまま入らなかった。口径は3cmなので、自分の家の氷のサイズを確認すると良いだろう。
残念なのは、飲み口やせんなどのパーツに凸凹が多いので、部屋の湿度によっては、前の日の晩に洗っても、翌朝乾いていないことがあった。もうすこし水滴の溜まりにくい形状ならありがたいと思う。
また、本体表面に指紋が付きやすく、食事中に油分の付いている手で触ると目立つのも気になる。
我が家の製氷皿で作った氷は、口径3cmのボトルにそのままではつっかかってしまい、砕いて入れる必要があった | 昼食後。弁当の油が指紋になって表面に付着してしまった |
■これからの季節、暖かい飲み物の保温に
今回は340mlのスリムなステンレスマグの使用感を紹介してきたが、これからの季節には、暖かい飲み物を入れるのに良さそうだ。自分の場合は、生姜湯でも入れて持ち歩こうと思っている。寒い季節になると、コンビニで売っている温かいペットボトル飲料は、あっという間に冷えてしまうのが残念なのだが、SM-PA34なら長時間持ち歩いても温かく飲めそうだ。
節約という面でも、家で作ったお茶を入れれば、毎日数百円にもなるペットボトル飲料代もかからず、お財布にも優しい。
全体的に見て、持ち運びやすさ、保温・保冷効果、手入れのしやすさなど、バランスのとれた製品だと思う。500mlの水筒だと多いしかさばるのが嫌、という方には、コンパクトな容量340mlの水筒がオススメだ。
2011年 10月 11日 00:00
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