やじうまミニレビュー
キャットアイ「VELO WIRELESS+ サイクルコンピュータ CC-VT210W」
キャットアイ「VELO WIRELESS+ サイクルコンピュータ CC-VT210W」 |
田舎に引っ越してからというもの、どこへ行くにも車を利用するようになり、体力の低下を実感している。疲れやすくなっただけでなく、体重が増加したこともショックだ。このままでは健康にもよくないので、思い切ってクロスバイクを購入した。クロスバイクはロードバイクとマウンテンバイクの中間に位置する自転車で、街乗りだけでなく、長距離にも対応しているタイプだ。
さっそく、今流行の自転車通勤に挑戦。自転車通勤といっても、我が家から職場までは約7kmで、往復では14kmほどだが、これがなかなかつらい。ただ自転車を漕ぐだけでは心が折れそうなので、速度や走行距離などを計るキャットアイの「VELO WIRELESS+ サイクルコンピュータ CC-VT210W」を自転車に取り付けてみることにした。
メーカー | キャットアイ |
製品名 | VELO WIRELESS+ サイクルコンピュータ CC-VT210W |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 2,940円 |
CC-VT210Wは、速度や走行距離などを表示する液晶を搭載した本体と、フロントフォークと呼ばれる前輪車軸を支えるサスペンションに取り付けるセンサーがセットになっている。本体とセンサーはワイヤレスで連携するため、装着が簡単という点に惹かれた。コードがないので配線の必要がなく、見た目もスッキリする。
CC-VT210Wで計測できる項目は、走行距離、走行時間、平均速度、最高速度、消費カロリー、CO2削減量、積算距離、時刻、ペースアローの9種類だ。
心拍数が計測できたり、内蔵メモリ機能を備えた上位モデルもあるが、今回は初めてだったので、エントリーモデルのCC-VT210Wを選んだ。
本体サイズは55.5×35×18.5mm(縦×横×奥行き)、センサーのサイズは41.5×35×15mm(同)と小さく、自転車に装着しても邪魔にならない。ワイヤレスなので、コンピュータとセンサーにそれぞれリチウムボタン電池CR2032が必要となる。コンピュータの電池寿命は1日1時間程度で約1年、センサーの電池寿命は積算約10,000km。
初めてのクロスバイク。これで自転車通勤を始めることにした | コンピュータ本体は小さくて軽い | フロントフォークに取り付けるセンサー |
スポークに取り付けるマグネット | 取り付けはナイロンタイで行なう |
自転車への取り付けは、ステム(ハンドルとフロントフォークをつなぐ部分)、またはハンドルバー部分にコンピュータを装着し、車輪部分にあるフロントフォーク(前輪車軸を支えるサスペンション)にセンサー、車輪のスポークにマグネットを取り付ける。コンピュータとセンサーの間隔は70cm以内にするよう指定されている。
コンピュータはナイロンタイでブラケットを装着し、後ではめ込むだけなので簡単だが、注意が必要なのは、センサー表面とマグネットの装着だ。スポークに装着したマグネットが回ると、フロントフォークに装着したセンサーが感知する仕組みだが、センサーとマグネットの間隔を5mm以内に収める必要がある。あとはタイヤサイズと時刻を設定して完了だ。
余ったナイロンタイは切り取る | マグネットの位置が重要。センサーの位置に合わせる | センサーとマグネットの間隔は5mm以内 |
装着したセンサーとマグネットは小さいので目立たない | ブラケットの裏側には両面テープが付いているのでしっかり固定される |
■スピードが一目でわかるので嬉しい
計測のスタート、ストップは自転車の動きに合わせて自動で計測を行なうので、特に操作をする必要はなく、漕ぎ出すと自動的に計測が始まる。
走行を始めると、コンピュータ画面に走行速度が表示される。下部には走行時間、走行距離、平均速度、最高速度、消費カロリー、CO2削減量、積算距離、時刻をMODEボタンで切り替えて表示することができる。
ただし、私のような初心者は走行中に切り替え作業をしない方が良い。運転中にハンドルから片手を離してMODEボタンを押すと危ないのだ。ママチャリに比べスピードが速いので、ちょっとした不注意で事故につながる。くれぐれも運転中の確認は注意していただきたい。
本体を取り付けた状態 | 走行しながら状態が確認しやすい |
ダイエットを考えている人にとって気になる消費カロリーだが、1秒ごとに速度から通算した値を蓄積するもので、実際の消費カロリーとは若干異なるようだ。取扱説明書によると走行速度10km/hで走ると1時間当たりの消費カロリーは67.3kcal。20km/hでは244.5kcal、30km/hでは641.6kcalとなり、速度を上げるごとに消費カロリーはどんどん上がっていくようだが、これはあくまでも目安ということらしい。
■装着して1カ月……明らかに成果が!!
クロスバイクの運転はママチャリとは全く別物で、大変苦労した。慣れない前傾姿勢や高いサドルで、進路変更がうまくできなかったり、転びそうになることも度々あった。
今では坂道での立ち漕ぎもできるようになり、ギアチェンジもうまくこなせるようになった。最初の1週間は全身筋肉痛で悶絶し、ギアチェンジを失敗してチェーンをはずし、会社に到着する頃は激しい息切れをしていたが、2週間目で慣れて、3週目では息切れすることもなくスムーズに到着するようになったので驚いている。
乗り始めのデータと、1カ月後のデータを見れば一目瞭然。職場までの往復14kmだが、明らかに平均スピードも上がっている。
時期 | 乗り始め | 1カ月後 |
走行時間(14km) | 51分46秒 | 48分42秒 |
平均速度 | 15.4km/h | 16.5km/h |
最高速度 | 27.0km/h | 30.2km/h |
消費カロリー | 132kcal | 141kcal |
CO2削減量 | 1.99kg | 2.01kg |
効果が目に見える形で上がると嬉しい。慣れないクロスバイクに悪戦苦闘したが、今はサイクルコンピュータをチェックしながら楽しく自転車通勤している。
残念ながら体重は減っておらず、1日1時間程度、週2~3回の走行では、ダイエット効果を期待するのは厳しかった。しかし、体力が向上し、疲れにくくなってきているので、十分満足している。暖かくなってきたので、ダイエットのために、もう少し自転車通勤の回数を増やしていきたい。
惜しいのは、データ転送機能がない点。データは毎回きちんと管理したいところだが、手帳に書き写すのは非常に面倒で、忘れてしまうこともある。スマートフォンやパソコンに、簡単に転送できる機能が欲しいところだ。
なお、バックライトはないので、薄暗くなると見えづらくなり、夜になると見えなくなる。夜間走行も視野に入れている方はバックライトを搭載している上位モデルがおすすめだが、私のように休日や日中にクロスバイクに乗って運動不足解消を解消したい、といった初心者なら気にならない。なお、製品のラインナップはホームページにて掲載されているので、気になる方はそちらをチェックしていただきたい。
■ママチャリにも取り付け可能。自転車が楽しくなる製品
今回はクロスバイクに装着したが、もちろんママチャリにも取り付け可能だ。自転車を利用している方は、スピードや消費カロリーなどがわかって励みになるだろう。何より、自転車に乗るのが楽しい。モチベーションも上がって、また頑張ろうという気にもなる。
運動不足解消のためにサイクリングを始めた方は、ぜひサイクルコンピュータをお試しいただきたい。
2012年 4月 24日 00:00
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