家電製品ミニレビュー
シャープ「プラズマクラスター ベッドサイドモイスチャー」
~ベッドサイドで肌をケアするイオン発生器
by 小林 樹(2013/6/26 00:00)
季節の変わり目はどうも肌がカサカサとして調子が悪い。かといって平日は忙しく、なかなか満足がいくまで髪や肌の手入れができない。限られた時間の中でどうにかならないものかと思っていたところ、シャープのベッドサイド用のイオン発生器「プラズマクラスター ベッドサイドモイスチャー IB-BS12(以下、ベッドサイドモイスチャー)」と出会った。
ベッドサイドモイスチャーは、ベッドサイドに置いて使うプラズマクラスターイオン発生器だ。
メーカー | シャープ |
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製品名 | プラズマクラスター ベッドサイドモイスチャー IB-BS12 |
購入場所 | ヨドバシカメラ.com |
購入価格 | 16,000円 |
「プラズマクラスターイオン」といえば、本誌でもこれまで何度も取り上げているシャープ独自の除菌・脱臭技術。プラズマクラスターイオンを取り囲む水分子が肌の表面に付着して「水分子コート」を形成することで、肌や髪の保湿、静電気の抑制、脱臭などの効果があるという。ベッドサイドモイスチャーはヘッド部に「高濃度プラズマクラスター25000」発生ユニットを搭載している。イオンの放出量は、ヘッドの吹き出し口から約70cmの位置を中心として、上下左右15cmの範囲内に1立方cmあたり約100,000個になるという。
さっそく本体の様子を見ていこう。本体は、ヘッドと一体型のアームに、スタンドとクリップの3点がセットになっていて、スタンド式とクランプ式の2WAYで使えるよう配慮されている。我が家ではスタンドとして使用するため、台を取り付けた。取り付けは、はめ込むだけなので簡単だ。
本体サイズは190×200×543mm(幅×奥行き×高さ)で、本体重量は1.3kgになった。カラーはホワイト系とグレー系があり、使用したのはグレー系だ。
ヘッド部は、シャワーヘッドを一回り大きくしたような形をしている。吹出口の周りは半透明のプラスチック素材で、清潔感がある印象を受けた。吹出口のすぐ下には、4基のLEDライトと、電源スイッチを配置しており、ベッドサイドのライトとしても使えるようになっている。
ヘッド部の背面には、空気の吸込口がある。その下には、運転状況を知らせるパネルがあり、運転中はLEDランプが点灯してプラズマクラスターイオンの発生を知らせる。
鼻のムズムズがおさまり、化粧ノリが良くなった
スタンドの台座はスリムで、狭いベッドの隅でもさほど場所を取らなかった。
アームはとても柔軟だ。上下左右に自在に曲がるので、好きな方向に向けられる。寝相の悪い私は、広範囲にイオンが当たるように、やや高い位置にヘッドを固定した。
運転モードは、「OFF/イオン発生/イオン発生+LEDライト」をスライド式のスイッチから切り替える。
さっそくこのイオン発生機能をONにすると、ヘッド部から微風が感じられた。説明書のスペックでは、風量は0.13立方m/分。扇風機の微風運転よりもかすかな風で、運転音はほとんどしない。これなら就寝中も気にせずに使える。
毎晩使っているうちに、まず効果が現れたのが、空気の清涼感だ。私は慢性アレルギー鼻炎で、就寝時はベッドサイドの空気清浄機をONにしないと、鼻がムズムズする。ところがベッドサイドモイスチャーを使うようになってから、空気清浄機をOFFにしていても、スーッと鼻が通るような感じがあって、安眠できている。枕元がホコリっぽくならない。寝ている間、顔に当たるプラズマクラスターの微風は涼やかで、蒸し蒸しとした暑い夜にもちょっとした涼を得られるのも良い。
肌の潤いについては、即座に変化は感じられなかったが、使っているうちに、翌朝化粧ノリが良いと感じる日が増えた。季節の変わり目で肌がカサカサ荒れていても、化粧水と乳液で保湿してからベッドサイドモイスチャーをONにして寝れば、翌朝は荒れていた部分がしっとりと落ち着いている。使う前よりも良い。
髪の潤いについては、あまり変化がない。というのも、私の場合、冬場より梅雨から夏にかけてのほうが髪のコンディション状態が良いからだ。プラズマクラスターの髪への効果は、冬も使ってみないとわからないだろう。
電球色LED搭載で、読書灯にも便利
ベッドサイドモイスチャーは、読書灯も搭載している。点けてみると、やや暗めの電球色で、光色や明るさは変えられない。
直進性の強いLEDの光なので、照らしたい本に向けてアームを曲げれば、スポットライト的にページを照らす。暗い部屋でも、小説などの字の小さめの本が読めた。眠りにつく前のひと時に、ちょっと読書をするにはピッタリだ。
手間がかからない点も気に入った
最後に本製品の良い所として、加湿器のように給水の手間がなく、手入れが簡単という点も付け加えておきたい。
手入れといえば、吸気口やフィルターにホコリがたまらないよう、週に1度くらいフタを外して掃除するだけ。イオン発生ユニットについても同様だ。2カ月近く使っているが、汚れがこびりついて大変……ということは未だ起きておらず、とても手軽だ。
なおプラズマクラスターのイオン発生ユニットは、総運転時間が約17,500時間を超えると、ユニットランプが点滅して、ユニットの交換時期を告げる。毎晩8時間使っているとなると、約6年は交換不要というわけだ。交換用ユニットの「IZ-CCM1」は現在、ヨドバシカメラ.comで2,680円で売っている。
気になる点といえば、ヘッドがゴツいことだろうか。もう少しコンパクトになれば、枕元のスタンドライトと併用して設置できるし、インテリアの雰囲気に響かないのに、と思う。
いずれにせよ寝ている間の時間を有効活用できるのは嬉しい。使っているうちに、鼻のムズムズ解消、肌のコンディションの落ち着きなど、だんだんと効果が感じられて、いまでは寝る時はいつも運転をONにしている。梅雨時の寝具の湿気ったようなにおいも、近頃あまり気にならないのは、プラズマクラスターイオンの脱臭効果によるものかもしれない。
しばらくは寝苦しい日が続くが、寝ている時間を肌のケアに費やしたい方、顔まわりに清涼感を得たい方、枕元のにおいが気になる方は、ベッドサイドモイスチャーを試してみてはいかがだろうか。