家電製品ミニレビュー

汚い毛玉を一掃し、失敗が少ない毛玉クリーナーで清潔感アップ

汚らしい毛玉が簡単に一掃できる毛玉クリーナーを見つけた

 この季節、洋服で気になるのが毛玉だ。どんなにオシャレをしたつもりでも、その服が毛玉だらけだと、一気にだらしなく見えてしまうので気をつけたい。

 とはいえ毛玉を取るのは、かなり面倒くさい。筆者は学生時代、かみそりなどで毛玉を取っていたが、力加減が難しく、やりすぎると風合いを損ねてしまったり、たまに生地自体をザクッとやってしまうこともあった。

 その後、毛玉取りブラシ、安価な電動毛玉クリーナーなどを使ってみたが、思うように取れなかったり、生地に穴が開いたり、あまり使ってよかったと記憶がない。しかし毛玉はどうしてもできてしまう。そこで久しぶりに、電動毛玉クリーナーを購入し、使ってみたところ、思った以上に使いやすかったので、ご紹介したい。

テスコムの「毛玉クリーナー KD80」
メーカー名テスコム
製品名毛玉クリーナー KD80
実勢価格2,309円

 流線型の持ち手とブラックのカラーリングがなかなかスタイリッシュ。カッター面は直径51㎜と大型で、一度に結構広い面積をきれいにしてくれそうだ。ブツブツと穴の開いた外刃の中に内刃があり、これが回転することで、毛玉をカットしてくれる。

取っ手は自然に握りやすい
大きなカッター面。外刃の穴の奥に、内刃が見える
1回の充電(8時間)で30分使用できるほか、コード式としても使える充電・交流両用

本来は捨てるべき? 毛玉だらけの靴下やトレーナーがスッキリ!

 まずは、長年家で履いている靴下の毛玉を取ってみた。家でしか履かないし、家族以外の誰に見られるわけでもなし、とつい捨てずにいたが、気にしていないわけではない(笑)。洗濯したり、タンスを開けるたびに「汚いな」と不快には思っていた。

 そこでさっそくスイッチを入れ、靴下の毛玉に当ててみると、まるでシェーバーでヒゲを剃るように、シャリシャリ、ジョリジョリと音を立てながらカットされ、あっという間に毛玉がなくなった。

毛玉だらけで口ゴムもゆるゆるながら、なんとなく捨てずにいた靴下
かなり強烈に毛玉がついている
スイッチを入れ、カッター面を靴下に当ててなでるように動かすと
びっしりついていた毛玉があっさり取れた。気持ちいい!

 カットするときは、ついゴシゴシとこすってしまいたくなるが、そうすると生地が破れてしまう可能性もある。なので、軽い力で優しくなでただけだが、それでも毛玉はちゃんと取れている。おかげで短時間で、全体をスッキリさせることができた。

そもそも古いので新品同様とはいかないが、見違えるようにきれいになった

 続いて試したのが、やはり部屋着として着ているトレーナー。こちらも先述の靴下同様、誰に見られるわけでもなし、と毛玉を放置していたが、クリーナーをかけるとあっという間にキレイになった。毛玉になる前の、なんとなく毛羽立った感じも抑えられるため、清潔感もアップしている。

こちらも、もう3年以上着ているトレーナーだ
滑らせるようにクリーナーを当てていく
毛玉と毛羽立ちがなくなり、生地のカラーのワントーン落ち着いた

風合いを残したいニットも「風合いガード」でやりすぎ防止

 靴下、トレーナーの毛玉取りはうまくいったが、難しいのがニットの毛玉取りだ。ニットは、毛玉ができやすいのに、やりすぎるとふんわりした風合いまでなくなってしまうので難しい。

 しかし、この毛玉クリーナーには、「風合いガード」なるものがついていた。生地の特性に合わせて、生地とカット面との高さが変えられ、毛足が長いニットでもカットしすぎず風合いを残してくれるというものだ。

 この高さは、「高」「中」「低」の3段階で変えられる。極太の毛糸で編まれたセーターは「高」、並太で毛足があまり長くないセーターは「中」、薄手のセーターは「低」が目安らしい。

風合いガードを取りつけ、高さをダイヤルで調整するだけ

 これで安心して、お気に入りのニットにも使えるというもの。さっそくヘビロテしている薄手のニット、この冬買ったばかりなのに早くも毛羽立ちが気になるニットに使ってみたが、どちらも簡単にキレイになった。

ブルーの薄手のニットは、風合いガード「低」で
少しかけただけで、かなりキレイになった。もう少し頑張れば、毛玉はほとんど取れそうだ
表面がふわっとした素材のニットは、高さを「中」に合わせた
なんとなく気になり始めた毛羽立ちがなくなるだけで、キレイになったように見える

 過去に使っていた電動毛玉クリーナーは、一度使っただけで風合いがなくなってしまっていたため、このガードがかなり功を奏しているようだ。さらに苦い思い出として、当てるときの力加減で、たまにボコッと穴が開いてしまったこともあるが、今回はそんなトラブルもなかった。

 さて、使い続けるうちに、動きが悪くなってきた。半透明のダストケースを取り外してみると、中まで毛玉がいっぱい詰まっている。ある程度溜まったら、こまめに捨てる必要があるようだ。

まだ30分も使っていないのに充電切れ? と思いきや、こんなに毛玉が溜まっていた
付属のブラシを使って取り除けばOK

 今回、数年ぶりに毛玉クリーナーを使ってみたが、やはり昔に比べて進化していると実感した。これだけ簡単なら、ちょっとした毛玉でもこまめにお手入れできそうだ。これはいいものを手に入れた。これからは、洋服のシワ同様、毛玉のケアもしっかり行なっていきたい。

田中 真紀子