暮らし
春はもうすぐ!「春の気配を感じる」絵本5選、読んで春を探しに行こう!
2017年 3月 15日 06:30
立春、啓蟄と、暦の上ではもう春ですが、実際にはまだ肌寒く、なかなか春の訪れを感じとるのは難しいかもしれません。今回は春が待ち遠しいこの時期に、春の気配を感じさせてくれる絵本を5つご紹介します。まだまだ遠いと思っていても、春はすぐそばまで来ているかもしれません。ご紹介する絵本は、そんな春の息吹を感じるおさらいにもなりますね。
野原で出会った、花と虫たちと過ごす春
「ふうと はなと たんぽぽ(童心社)」は、野原に出かけた2匹の子ウサギ・ふうとはなが、たんぽぽや春の虫たちと出会うお話です。野原で出会ったタンポポたちに、虫がたんぽぽを好きな理由や、花が種になる意味を教えてもらいます。空のにおいや野原のにおいをかぎながら歩いたり、たんぽぽの綿毛と一緒に駆け出す様子に、ウキウキとした春の雰囲気が伝わってきます。
季節を運ぶ、不思議なねこ
「はるねこ(講談社)」は、「はるのたね」をなくしてしまい春を運ぶことができなくなったはるねこが、女の子と協力して春を呼ぶお話です。種を落として困っているはるねこに、女の子は折り紙で春を作ることを提案し、花や虫、小鳥を作ります。折り紙で作ったものは本物の花や虫になり、あたり一面が春の景色に変わります。春一番の強い風に乗って春を運ぶはるねこ、強い風が吹いたらすぐそばまで来ているかもしれませんよ。
冬眠中の友だちを起こすために、春を探す冒険へ
「はるをさがしに(文溪堂)」は、オコジョのタッチィが友だちのクマに早く冬眠から目覚めて欲しくて、春を探しに行くお話です。冬眠しているクマを早く目覚めさせたくて、春を探して南へと旅立ちます。南の町では、花を摘もうとしてミツバチに追いかけられますが、チョウの説得でハチミツを分けてもらうことができました。山へ帰ると、雪解けが始まり、タッチィの毛替わりも始まります。雪解けの水はまだ冷たい季節ですが、山に春が訪れる様子が感じられます。
待ってなんかいられない、春を作っちゃおう!
「はるがきた(主婦の友社)」は、春が待ちきれない男の子の提案で、町中に春の絵を描くお話です。絵が完成したあと大雨が降ってしまい、せっかくの絵は消えてしまいますが、雨が止んだときには木々の新芽が顔を出します。生えたばかりの緑の芽は、花のようなカラフルさはありませんが、生命力を感じさせます。小さな芽は土の下で、生えてくるきっかけを待っているのかもしれませんね。
春を迎える準備をしよう
「はるかぜのホネホネさん(福音館書店)」は、郵便配達のホネホネさんが、春にまつわる手紙を届けるお話です。イラストは白黒ですが、桜や野原などはピンクで描かれており、春の明るい様子が感じられます。はるかぜまつりのいかだ作りや、入学式のための新しい服をお願いする手紙など、春を迎える準備をしている様子に、春が近付いていることが感じられます。春になったら何をしようかな、と考えながら春を迎えるのが楽しみになりそうです。
まとめ
景色はまだ冬でも、強い風や大雨など、季節の変わり目らしい天気の変化は、春が近づいている合図かもしれません。土の下で育つ小さな芽や、風のにおいなど、目に見えない物にも春の気配は隠れています。子どもと外を歩きながら、周りの様子にも目を配ると、絵本のような小さな春に出会えるかもしれませんね。