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現役保育士のアイデア、「お風呂嫌い」を克服する7つの方法
2016年 9月 30日 11:30
お風呂嫌いや水嫌いは、子どもが水のどんなところが怖いのかを見極めて、遊びのなかで水に慣れさせることで、克服できますよ。今回は、お風呂嫌いを克服するための7つの方法をご紹介します。子どものお風呂嫌いや水嫌いは、大泣きされることもあり、とても大変ですよね。水が好きになるとお風呂だけでなく、プール遊びも楽しめるようになります。そんな方法を、小中学生の子どもをもつ現役保育士がお伝えします。
前準備:どんな水が怖いかを見極める
お子さんはどんな場面で泣いていますか?シャワーで体が濡れたとき、顔に水がかかったとき、湯船に入るときなどでしょうか。シャワーが苦手だったら、温度や水圧が苦手なのかもしれません。もしくは、水しぶきが顔にまでかかるのが怖いのかもしれません。どんな場面で泣いているのか観察して、怖いと思っているポイントを見付けましょう。苦手なポイントを知ることで、対処しやすくなります。
その1:普段の遊びのなかで水に慣れさせ、恐怖心を取り除く
毎日遊びのなかで、バケツに溜めた水を触ってみたり、ホースの水を掛けて遊んだり、雨の日に出掛けて水を触ってみたり、という経験をたくさんさせましょう。お風呂以外で、水に慣れる経験を積むと、徐々に恐怖心が薄れてきます。また水泳教室に通うと、お風呂に入れるようになる子もいるそうです。楽しい経験のなかで、水への恐怖心を取り除いておくことがお風呂嫌い克服の近道です。
その2:短時間で終わることを知らせ、約束通りに終わらせる
子どもが水を怖がる苦手なポイントが分かったら、「顔に水がかかる」などの子どもが怖いと思っている場面がどのくらいで終わるのかを「5つ数えたらおしまい」などと知らせて、一緒に数えながら終わらせましょう。歌を歌って気を紛らわせてもいいでしょう。時間が短く感じられるような工夫を取り入れて、水に触れても怖いことが起こらないことを体で覚えさせてあげましょう。5つ数えるのに慣れたら、10、15、20と時間を増やしていけば、徐々に慣れていきます。
その3:お湯や水を掛けるのは足や手から、怖がったら止める
体のなかでも足や手にお湯や水がかかるのは、平気な子が多いものです。足、手、お腹、背中、胸、首、顔、頭と、少しずつお湯や水をかけて慣れさせていきましょう。苦手な箇所があったら、無理をしないことが大切です。子どもにお湯や水をかけるだけでなく、ママも一緒にやると、子どもも励みになります。
その4:シャワーの水圧が苦手なら、弱い水圧から
大人好みの勢いのあるシャワーをかけられたことが、子どものトラウマになっている場合があります。苦手な子にシャワーを掛けるときは弱い水圧にして、ママがいったん手のひらで受けたお湯を掛けるといいでしょう。美容師さんのシャンプーのように、シャワーを手のひらへ当てて、あふれたお湯を子どもにかる方法です。このときも、足や手から始めて、徐々に体の中心、顔、頭とかけながら慣れさせましょう。少しでもできたら、おおげさなくらいほめてあげてくださいね。
その5:水の量が怖いなら、浸かるお湯の量を徐々に増やす
溺れた経験などで、湯船に浸かるのが苦手なら、お風呂のお湯の量を減らし足湯だけでもいいことにして、徐々に水の量を多くしていきます。あくまでも無理をしないようにしましょう。お湯の温度も熱すぎたり冷たすぎると抵抗感がある子どもも多いので、大人にはぬるすぎるかなと思うくらいのお湯で始めるといいですよ。また、湯船に入るときは、体全体を支えてあげましょう。足が届かないと怖がる子もいます。
その6:シャンプーは、目や耳に入らないような対策を取る
シャンプーが苦手な子も多いですよね。目や耳にシャンプーが入らないように、シャンプーハットを使い、美容室のように上を向かせてゆっくり後ろから洗い流すのがおすすめです。洗髪は毎日しなくてもOKです。最初は週2~3回でもいいと腹をくくりましょう。おもちゃで気を紛らわせながら、さっと終わらせるのがいいですよ。
その7:泣いてしまったら、子どもの気持ちに共感する言葉を掛ける
言葉のしゃべれない子どもにとって「泣くこと」は、自分を表現しているということ。お風呂に入って大泣きすると大変ですが、泣いてしまったら「お湯がかかって嫌だね」と、気持ちを代弁してあげましょう。気持ちを共感してもらうと、それだけで子どもは気持ちを分かってもらったと嬉しくなり、ママの言うことなら少し頑張ってみようと思うものです。
まとめ
子どもの水への恐怖心は、水に慣れていけば克服できるものです。最初は洋服を着たまま、お風呂で水遊びをしてもいいでしょう。雨合羽を着せて、シャワーを掛けてシャワーに慣れさせてもいいでしょう。濡れたらそのまま、服を脱いでお風呂本番へ突入。付き合うママはとても大変だと思いますが、諦めず繰り返しやることで慣れてきます。大人が少しおおげさなくらいに楽しそうにすると、子どももつられて楽しくなることもあります。まずは楽しく水に慣れさせていきましょう。