暮らし
日本人も意外と知らない!?「建国記念の日」由来と意味。他の祝日との違い
2016年 2月 1日 08:00
建国記念の日の由来や意味を知っていますか? 今回は日本人でも意外と知らない「建国記念の日」について紹介します。ほかの祝日と比べ、家庭での行事もないので、何となく過ごしてしまいそうですが、古い歴史について調べてみるのも面白そうです。
建国記念の日とは?
「建国記念の日」は、2月11日に「建国を忍び、国を愛する心を養う日」として、定められています。国の式典は行われていませんが、一部の神社では「建国祭」などのお祭りや、停泊中の海上自衛隊の自衛艦で信号旗を飾る「満艦飾」が行われます。
いつ建国記念の日が定められたの?
建国記念の日は、初代神武天皇が即位した日を祝う「紀元節」という祝日として明治時代から国民の間に親しまれてきましたが、第二次世界大戦後、進駐軍(GHQ)によって、神道色が強いとして廃止されました。その後、紀元節の復活を願う声が上がりますが、そもそもの「神武天皇の即位日」は日本書記に書かれたもので真偽が定かでないこともあって、復活には国内でも賛否両論があり、結果的に「建国記念の日」として祝日となりました。
ほかの祝日と違うってほんと?
「建国記念の日」は、戦後、制定されるまでさまざまな紆余曲折があったため、ほかの祝日とは1つ違う点があります。国民の祝日に関する法律(祝日法)のなかで、「日にちが規定されていない」のです。理由は、本当に2月11日か定かでないからですが、法律内で規定されず、政令という形で2月11日に定められています。
「紀元節」とは?
日本書記には、神日本磐余彦尊(カム・ヤマト・イ・ワ・レ・ビ・コノ・ミコト)が、日本の初代天皇である神武天皇として即位した日が、旧暦の1月1日と書かれています。しかし、1873年から明治政府が新暦を採用したため、新暦換算した2月11日を神武天皇の即位日とし、日本の歴史が始まった紀元という意味で「紀元節」と命名し祝日にしました。制定当時から終戦まで紀元節には、神社で「紀元節祭」が、庶民の間でも建国を祝う祭典が行われ、親しまれていたそうです。
まとめ
実は建国された日付がはっきりしていないものの、日本の歴史の最初の日と言われるこの日に、家族で日本に伝わる神話を読んでみてもいいかもしれませんね。日本書記には「天岩戸(アマノイワト)」や「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)」など面白い神話もありますよ。