10分こそうじ

「寝る前リセット」で片付いた部屋に。3日坊主にならないコツは?

年に一度の大掃除より、日々の“小”掃除。整理収納アドバイザーとお掃除スペシャリストの資格を持つ筆者が、1日の終わりに10分でできる掃除や片付けのポイントをお伝えします
寝室周りを片付けておくメリットをご紹介します

整理収納アドバイザーとして日々、収納に関するお悩みを多く聞いています。最後にたどりつく結論は、“片付けができれば悩みは解決できる”です。

片付けの意味は、使ったら戻すこと。読んだ本は本棚に、遊んだおもちゃは、おもちゃ箱に。簡単なようでその道のりは遠く、道半ばで挫折することもしばしば。その道を分かりやすく、通りやすく舗装するのが私たち整理収納アドバイザーの役目なのです。

「使ったら戻す」を習慣づけるとこんなメリットがあります。

  • モノを探さない時間的メリット
  • 同じモノを2度買わない経済的メリット
  • 散らかった部屋にイライラしない精神的メリット

そのほかにもいいことがたくさんの「使ったら戻す=片付け」。今回は、特に1日の終わりにやっておくといい寝る前の片付け&お掃除と、毎日続けられるコツを紹介します。

【その1】寝室から玄関(出口)までの通り道を片付けよう!

部屋を片付けることは地震対策にもなり、自分の身を助けることに繋がります。大きな揺れに備えて、寝室にはズレる・倒れる家具は普段から置かないようにすることは既にご存知の通りです。

特に寝室の枕付近とドア付近には、物を置かないようにしましょう。もしものときに頭にぶつかって危ないうえ、倒れたものがドアを塞いで逃げ遅れるリスクがあります。併せて、床やベッド周りの無造作に置かれた物を片付けておきましょう。

足元にスマホの充電ケーブルはありませんか? お子さんのおもちゃが散乱していませんか? 床に置かれた洗濯物やチラシ1枚でも、暗闇では滑る可能性があり危険です。夏場に使用する扇風機やサーキュレーターも、ドアを塞がないよう設置するといいでしょう。

寝室だけでなく、玄関までの動線にダイニングテーブルがあれば、卓上をスッキリさせておく、イスは机に戻し、倒れないようにしておくこともポイント。廊下に一時置きの物があれば部屋の中に移動するなど、いつでも通れるようにしておく。備えあれば憂いなしです。

【その2】汚れを拭き取っておこう!

日頃のお掃除が面倒だ……と思う方は、寝る前のひと手間でその後のお掃除が楽になるので試してみませんか。数分? 数十秒で済むのでオススメです。

例えば、バスルームを出る時に、体を拭いたバスタオルで鏡とドアもサッと拭いて洗濯機へ。洗面所の手拭きタオルは、鏡と洗面台を拭いて洗濯機へ。

キッチンではガス台の五徳を外してガス台・調理台を水拭きしておく。食器洗いの後に、シンク内も軽く拭く。

それぞれにかかる時間は1分弱。悩ましい水垢も、頑固な油汚れもこのひと手間で軽減され、普段のお掃除がずいぶんと楽になります。夏場は特に、水分・油分・ニオイに寄ってくるG(ゴキブリ)対策にもいいですよ。

【その3】タイマーで寝る前片付けを習慣にしよう!

寝る前の片付けやお掃除を紹介しましたが、忙しい毎日ではつい忘れてしまいがち。そんなときはスマホのリマインダーを使い、決まった時間にアラームを鳴らして片付けのキッカケにしましょう。アレクサにお願いしてもOK!

お子さんがいるとあるご家庭では、アラームを5分程度の曲に設定して、曲の間だけ家族で楽しくお片付けを実践されていました。小さな頃から寝る前のお片付けが身につき、今ではお部屋を整えて電気を消すのが習慣になっているそうですよ。

このように寝る前の片付けは、もしもの備えだけでなく、モノや汚れが溜まることを防ぎます。日々の家事を楽にしますし、快適な朝を迎えられますね。習慣になるまで、アラームを使うなど工夫しながら取り組んでみてはいかがでしょうか。

習慣になるまでは寝る前にアラームを鳴らして取り組みましょう
丸 マイ

整理収納アドバイザー、クリンネスト(お掃除スペシャリスト)講師。個人宅の整理収納サービス「mawaru暮らし」主宰。片づけ苦手主婦だった自身の経験から、楽に片づく収納提案を行なっている。ほかにも、子供からシニアまで幅広い層へ片づけや掃除の楽しさを伝える講師としても活動中。