老師オグチの家電カンフー

秋なのでワンランク上のチェアリングを試してみた

カンフーには広く「訓練を積み重ねる」といった意味があります。「老師オグチの家電カンフー」は、ライターの小口覺が家電をネタに、角度を変えてさらに突き詰めて考えてみるコーナーです
秋晴れ、アウトドアとくれば飲むしかないよね。昼間から「よなよな」

チェアリング。近年、認知を高めつつあるアウトドア・アクティビティです。折りたたみのイスを公園や河原などに持ち出して、そこでリラックスする(飲酒含む)文化ですな。キャンプやBBQの道具を運ぶ労力もいらないし、飲食はそのへんのコンビニで調達すればよく、コスパ・タイパを重視する最近の傾向にもマッチしております。

欠点としては、見た目がしょぼいことですかね。はた目には貧乏くさく見えるし、平日の昼間から酒を飲んでいれば周囲の冷たい視線は避けようもありません。もしかすると、貧乏くさいのは小さなイスのせいなのでは? 「イスをちょっと立派にすれば、キャンプがグランピングになったようにワンランク上のチェアリングになるのでは?」との仮説のもと、コメリの「ナチュラルシーズン リラックス ラウンドチェア」を取り寄せてみました。

コメリ「ナチュラルシーズン リラックス ラウンドチェア」3,980円

しかし、商品が到着した7月には気温が高くなっており、以降酷暑シーズンに突入したためアウトドアでの使用を断念。9月に入ってからの長雨のシーズンを経て、ようやく東京では涼しさが感じられるようになったので、近所の公園に出かけてきました。

サイズが大きいので悪目立ちするかなと思ったものの、座ってしまえば大部分は隠れますし、広いアウトドアでは気になりません。なにより体を深く包み込むので、小さなイスとはリラックスの度合いが違います。同じお酒でも、居酒屋の硬いイスで飲むのと、バーのゆったりしたソファーで飲むのとでは感じ方が違うように、アウトドアでも座る場所による影響は割と大きいです。

座るとメッシュの座面が沈み込み、ホールド感がある。アウトドアでは大きさは目立たない

体を深く預けられるので、飲みだけでなく、読書するにしても、うたた寝をするにしてもリラックスできる。小さなイスや公園のベンチのように体が痛くならないので、1日中でもいられます。さすがに今回は住宅地にある公園なので軽く飲んだだけで帰りましたが。

ひじ掛けがあるのは楽。ドリンクホルダーはないので、飲み用途にはサイドに小さなテーブルがほしい

欠点としては、重量が約3.8kgあるので機動力には欠けます。コンパクトな折りたたみイスのように背負って電車で移動は不可能。近所もしくはクルマ移動に限られます。

その一方で、リラックスできるので家の中でも使いたくなります。ソファーがない部屋でくつろぎたいときや、来客が増えたときのイスとしても重宝しそうです。私は夏場の間、読書するときのイスとして普段使っていました。これからの季節は、ベランダでまったり過ごすことも増えそうです。というか、ベランダにビールサーバーを置いてビアガーデンにしたいです。

折りたたみ時のサイズは約75×82.4×6.6cm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.8kg。持ち運びは、サイドのベルトを肩にかけても、フレームを直接手で持ってもよし
フレーム(脚の接地部分)を開けば一瞬で展開。背もたれとひじ掛けがラウンド状に一体となっているのが特徴。座面はメッシュなので蒸れにくい
小口 覺

ライター・コラムニスト。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名し、日経MJ発表の「2016年上期ヒット商品番付」前頭に選定された。現在は「意識低い系マーケティング」を提唱。新著「ちょいバカ戦略 −意識低い系マーケティングのすすめ−」(新潮新書)<Amazon.co.jp>