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家電製品ミニレビュー
パナソニック「CaRuRu NI-CL406」

~コンパクトで扱いやすいコードレススチームアイロン
Reported by 本誌:阿部 夏子

パナソニック「CaRuRu NI-CL406」
 お手軽で扱いやすいのが一番とされてきた時代から、多少扱いにくくても品質や性能重視に――高機能オーブンレンジや付加機能がついたエアコンなど、最新の家電製品に広く当てはまる事ではないだろうか。家事の基本アイテムであるアイロンにもその流れはきているようで、最近ではパワフルなスチームや、本体をあえて重くして、その重みで布地を伸ばせる重みのあるタイプが注目を集めている。

 もちろん、家事をキッチリこなしたいとか、手間をかけても良いのもを求める人には需要があるのだろうが、まだまだ家事初心者の若造には扱いきれないというのが本音だ。独身時代にはクリーニング屋に任せっぱなしにしていた洋服のメンテナンスを改めて自分でやろうとしたときに私が選んだのは、コードレスでとにかく扱いやすいタイプの製品。

 もともと、アイロンを苦手としている私には一度でしっかりシワを伸ばす自信もなかったし、大容量のスチームを使いこなす技量も無かったのだ。というわけで選んだのはパナソニックのコードレススチームアイロン「CaRuRu NI-CL406」だ。

メーカーパナソニック
製品名CaRuRu NI-CL406
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格7,547円


左から専用ケース、本体、本体の下にあるのが充電用スタンド
収納時
本体側面。曲線が強調されたデザインだ

手に持ったところ。1kg未満の本体は女性でも扱いやすいサイズだ
 この製品の特徴はとにかく本体の軽さにある、本体そのものの重さは約900gで、水を入れても約1kg。初心者には非常に扱いやすい重さだ。当然、サイズもコンパクトで、900×200×120mm(幅×奥行き×高さ)。掛け面の大きさにいたっては大きめであるとはいえ、私の手のひらサイズだ。

 まずは本体の使い方から見ていこう。といっても使い方はとてもシンプル。付属品も本体以外には充電台、充電台のフタしかない。給水タンクに水をいれて、コードを差し込んで、電源を入れるだけ。というシンプルな構造。唯一戸惑うのは本体の給水タンクの取り出し方ぐらいなものだ。本体側面の小さなボタンを押して、全面から取り出すようにして給水タンクを取り出す。

 最新の家電製品についていけないという人でもすぐに理解できる構造だ。


本体
本体正面
電源コードは巻き取り式

充電スタンド
充電スタンド裏面
掛け面

給水タンクは透けていて、水の残量が確認できるようになっている
給水口

給水タンクの取り外しは本体前方側面にあるボタンを押して行なう 本体から取り外した給水タンク。容量は80ml 給水タンクを取り外したあとの本体と、給水タンク。本体にぴったりフィットするようにイビツな形になっている

 操作パネルも日本語でとてもわかりやすい。本体を持ったまま操作できる場所に「切/弱/中/強」の4つの切り替えスイッチがついている。そのほかドライ切替えボタンとスチームショットの操作は本体前方のスイッチで行なう。生地によって切替える温度の目安も本体に直接表記されているなど、使い始めるまでに改めて説明書を見る必要もないくらい基本的な操作はシンプルだ。


日本語の表示でわかりやすい操作パネル 左からスチームショットボタン、ドライ運転切替えボタン 操作は本体を手に持ったままできる

 コードレスタイプのアイロンがコードありのアイロンと違うのはまず、操作は充電台の上でしか出来ないということ。CL-406の場合、充電台から本体を持ち上げると、操作部の表示は消灯してしまう。

 また、1回の作業時間が限られてしまうというのも大きな違いだ。使用条件によっても異なるが、スチーム運転の場合で約1分30秒~2分ほど。スチームを噴射するスチームショットでは約10回が使用目安となっている。こう書くとやっぱりコードありのほうがいいような気もするが、夫と2人暮らしで、2人ともスーツ着用義務のない仕事に就いている我が家ではコードレスアイロンのフレキシブル感の方がむしろ魅力的だった。


コンパクトなので、女性用シャツも楽々

 まずは洗いざらしの木綿素材のシャツから掛けてみよう。サイズはSで、男性用に比べるとかなり小さめのシャツだ。

 電源コードを差し込んで電源を入れるとまずはライトが点滅している。ライト点滅時は準備中で、点灯したら使い始められる。


電源コードを差し込む位置には注意。コード取り出し口と逆側にコンセントがあると掛け面付近をコードが通ることになる 電源をいれると、ライトが点滅を始める。点滅が終わってライトが赤く点灯したら、使い始められる

 本体が軽いのでシワを伸ばすためにはある程度力が必要なのかなと思ったがそんなことはない。軽い力でスーッと本体を滑らせるとあっという間にシワが取れる。掛け面が小さいという事を最初に述べたが、女性用のシャツならばむしろ小さい方が操作しやすく感じた。袖口や襟など特にびしっと決めたいところも小回りが効くので、しっかりかけられた。


袖口など狭いスペースでも掛け面の先端を差し込んでしっかりかけられる アイロン掛けしたシャツはやはり気持ちが良い

 次はサイズが大きめの男性用のシャツだ。掛け面の面積は女性用に比べてぐっと広がる。これはもしかしてパワーが足りないかもと思ったがなんてことはない、要はアイロン台にしっかりシャツをセットすれば良いのだ。


シャツにアイロン掛けしているところ。掛ける面積は広いが一度掛けるとシワがきれいになくなる

 シャツをしっかり密着してかけられる人型のアイロン台の場合、アイロン台にどれだけシャツを密着させて置くかが、シワをつけずに上手くかけられるかのキモになる。シャツを広げて、密着させて、アイロンをかける。この流れだと、必然的に途中でアイロンを置かなければいけない。コードレススチームアイロンの場合だとその置き場所が充電スタンドになる。そのたびに充電できるので、特に不便は感じなかった。


アイロン台にしっかり密着させてから作業を始めるのがコツだ 掛ける面積は広いもののしっかりセットしておけば2分以上かかることはない

アイロン掛けするまえのシャツ アイロン掛けした後のシャツ

 コードレスタイプのアイロンに慣れないうちはついつい、アイロンを充電スタンドではなくて、アイロン台の上にひょいと置いてしまいがちだが、慣れてくると充電スタンドに戻すのが当たり前になってくる。1分30秒~2分という作業時間はあくまでもスタンドに戻さずに使い続けられる時間だ。シャツの位置を直したり、シワを伸ばしたりという作業時にそのたびにアイロンをスタンドに戻すことを考えれば充分な時間だろう。


スチームショット10回はやや少なめ

 次にスチームを噴射して繊維を伸ばすスチームショット機能を見ていこう。NI-CL406では、セーターなどをアイロン台に置いて本体を少し浮かした状態でスチームを噴射する「パワーショット」と、スーツやジャケットなどをハンガーに掛けたままスチームを噴射する「ハンガーショット」の2種類に対応している。

 2種類といってもパワーは同等で、要は水平に噴射するのか、立てた状態で噴射するのかで呼び方を区別している。

 まずは裾と袖口が伸びきってぶよぶよ状態になったセーターから試してみよう。アイロン台の上にセーターを置いて、上からスチームを振りかける。「シュー」という音と共に蒸気が回りに広がるが、パワーに関してはコード付きタイプのアイロンにはやはりやや劣るかなという印象だ。


セーターにスチームショットをかけている様子

袖口や裾口が伸びてしまったセーター。素材はカシミヤ 近くでみると波打ったように伸びきっているのがわかる
袖口部分も伸びている

奥がスチームショットした後の袖口、手前がしてない状態の袖口。違いは明らかだ
 それでも袖口片方に対して5回ほどスチームを振りかけると見た目にも繊維が水分を吸収して縮こまっているのが分かる。この時にスチームを振りかけながら、もう片方の手でセーターを引っ張りながらやるのがコツだ。つまり片手でスチーム、もう一方でセーターを整えるわけだがこれも本体がコンパクトだから楽々できる。

 袖口よりも面積が大きめの裾部分も同様に何の問題もなくできた。スチームショットをかけたあとのセーターは見た目にもずっと良くなって、服がよみがえったようだ。

 次にジャケットをハンガーに吊したままでスチームをかけるハンガーショットだ。クリーニングに出そうか捨てようか迷っていたほどのヨレヨレのジャケットだ。セーターと違うのは、スチームをかけたい面積がずっと大きいことだ。

 10回までOKといえども5回以上連続でスチームショットをすると、パワーの低下が感じられ、特に広い面積へのスチームショットでは力不足を感じだ。私の場合は普段はスーツ着用が義務づけられていないのでそれほど不満は感じなかったが、スーツやジャケットへのスチームショットを主要な使用方法として考えている人には向かないだろう。


ハンガーショットをやっているところ。スチームを掛けたい面積が広い時はややパワー不足を感じた

厚手の布地も苦手

 最後にちょっと厚手のランチマットにアイロンをかけた。素材はコットンだが、何重にも編み込まれていて、手に持つとずしっと重みを感じる布地。洗濯をしてからシワがしっかり残ってしまって、困っていたものだ。温度設定を高にして、かけ始めるが思ったようにシワが取れない。布地が厚くてスチームが奥まで浸透していないようだ。同じ場所を繰り返してかけて、最後にはスチームショットを併用してみたが、薄手のハンカチなどと比べると明らかに仕上がりに差があった。


ちょっと厚手の生地のランチマット。洗濯したらシワがなかなか取れなくなってしまった 生地が厚いからなのか思うようにシワがとれない 掛け終わったあとのランチマット。ほとんどのシワは取れているが、やはりハンカチのようにキレイにとれるというわけではない

 コードありタイプのアイロンではデニムにもアイロンをかけられるという製品もあるぐらいだから、やはりパワーの差なのだろう。


家族構成や用途を考えて

 使ってみて感じたのが、アイロン1台でも様々な使用シーンが想定されるということ。アイロン技に熟練した主婦ならもしかして、いちいちアイロンを置かなくても片手でさっと洋服を広げられるのかもしれない。また、ジャケットを毎日着用している人ならやはりスチームショット機能は外せないだろう。

 ただし家事初心者の私の場合でいうと今回の製品は充分満足だった。何しろ使い勝手が良い。パッケージを開けて、コンセントを差し込めばすぐに使い方がわかることや、コードさばきの必要がないということは、不器用でがさつな私にとっては大きなポイントだ。


アイロン掛けが楽しくなって家中のハンカチにアイロン掛けをした きれいな状態のものがきちんと整理されているのは気持ちが良いことだ

 スチーム機能に関しても個人的にはこれだけあれば充分満足だ。スーツなどの着用機会が少ないのも理由だが、もともと自宅で洗濯できないものなので、そこだけはクリーニングに頼ってしまうのもアリかなと思う。

 特に、アイロンに苦手意識がある人や、もう何年も買い換えていないという人にはぴったりの製品だ。古いタイプの機種から乗り換えても、違和感を感じることなく使い始められるだろう。基本機能をしっかり抑えた間違いない一台としてオススメする。





URL
  パナソニック株式会社
  http://panasonic.jp/
  製品情報
  http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=NI-CL406

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2008/11/17 00:02

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