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家電製品ミニレビュー
メリタ「JCM-1242」

~ワンプッシュでいつでもコーヒーを
Reported by 清水 理史

いつでもコーヒーが飲める幸せ

 ちょっとした空き時間にリフレッシュコーナーに足を運んで、つくりたてのコーヒーを飲みながらひと休みする。

 外資系の企業では社内にコーヒーショップがテナントとして入っているなんてこともあるようだが、いつでもコーヒーが飲めるようになっている会社というのは、1つの憧れだろう。

 そんな「いつでもコーヒー」を小さな事務所や家庭で実現できてしまうのが、メリタから発売されている家庭用コーヒーメーカー「コーヒーステーション プロ(JCM-1242/B)」だ。メーカ希望小売価格は16,800円。Amazon.comで8,860円で購入した。


12杯のビッグサイズ

キッチンに置いてみたが、かなり存在感がある
 このコーヒーステーション プロ、文字通り、その外観はステーションといった感じで、非常に存在感がある。

 まずサイズだが、本体はコーヒーメーカーとしてはかなり大柄で本体は260×249×377mm(幅×奥行き×高さ)もある。それもそのはずで、つくれるコーヒーの量は12杯分。家庭用のコーヒーメーカーの場合、小型のもので5杯、大きめのものでも8~10杯分というのが一般的なので、10杯分の大型のものと比べても「+2杯」のアドバンテージを持っている。


正面
側面
背面

2~12杯までコーヒーをつくることができる。コーヒーの消費量が多い場所では頼りになる
 これなら祖父母も含めた6人家族、もしくは5~6人程度のオフィスなどという場合でも、1人あたり複数杯飲んでも余裕でまかなえる。そもそもコーヒーメーカーの杯数は、目安でしかないため、大きめのマグカップになみなみと注ぐと計算が合わない場合もある。

 もちろん、無駄に多く作る必要はないが、最後の1杯がいつもちょっと足りなくなるなんて経験があるときは、このサイズが頼りになりそうだ。


片手でさっと注げる手軽さ

カップにそのまま注ぐ方式のためポットがない
 形を見て、何か足りない気がすると感じた人もいるかもしれないが、そう、この製品には一般的なコーヒーメーカーで言うところのポットがない。

 通常、コーヒーメーカーは上にセットしたフィルターに水をたらしてコーヒーを抽出し、その下のポットでコーヒーを温めながら溜めるというしくみになっている。本製品もしくみ的にはほぼ同じなのだが、ポットという形でコーヒーをストックせず、本体上部のタンクに溜めておくわけだ。

 じゃあ、どうやってコーヒーを入れるのかというと、タンクの下にある注ぎ口にコーヒーカップを持っていって、その奧にあるプッシュレバーをカップでグイッと押し込んでやる。すると、タンクの注ぎ口からコーヒーが流れだし、カップを満たすというわけだ。

 当初は、あんまり強く押すと、本体が倒れてしまうんじゃないかと心配したものの、このプッシュレーバーは意外に軽いタッチになっているので、軽く押してもきちんとコーヒーが注がれる。

 マイカップ片手に前に立ち、さっとコーヒーを入れられるというのは、まさにコーヒー「ステーション」という感じ。これで、紅茶セットでも近くに置いておけば、さながらドリンクバーといったところだろうか。


ドリップは紙フィルター式

 コーヒーの抽出方法は、オーソドックスな紙のフィルター式。作り方は簡単で、タンクの部分を取り外して作りたい杯数分だけ水を注ぐ。

 このタンクは給水のためのバケツの役割を果しているので、注いだ水を本体の給水タンクへと注ぎ込む。


まず本体からタンクを取り外す
タンクに水を注ぐ
水を給水タンクに移す

スイッチオン
 その後、タンクを本体上部に元通りセットし、その上にフィルターをセットするためのプラスチック製のアダプタを装着。紙フィルターを敷いてコーヒーの粉をセットしたら、スイッチオン。

 しばらくすると、コポコポという音とともにコーヒーが抽出され、タンクに溜まるという仕組みだ。

 資源的な問題は別として、個人的には、この紙フィルターというのはお手入れが楽で非常に好みだ。最近ではステンレス製のフィルタなどを利用しているコーヒーメーカーもあるが、抽出後の掃除が面倒。その点、紙フィルターなら、コーヒーの抽出が終わったら、フィルターごとコーヒー粉を取り出して、サッとゴミ箱に捨てることができる。

 オフィスのコーヒーメーカーだと、飲み終わった後のお手入れというより、新しくコーヒーを入れる前の掃除という感じになることも珍しくないが、とりあえず暫定的な掃除としてフィルターを捨てるだけで、新しくコーヒーを入れられる手軽さはありがたいところだ。


受け皿のお掃除を忘れずに

 お手入れつながりということで言うと、全体的な掃除はさほど面倒ではない。コーヒーフィルターをセットしていた部分とタンクを一緒に本体から取り外して、さっと洗えばすぐにキレイになる。

 水タンクは取り外せないが、浄水フィルターがセットされており、これで水をきれいにすることができるので、ここは普段の掃除は必要ないだろう。


手入れは簡単。まずフィルターを捨てる
その後フィルターアダプタとタンクを洗えばお手入れ完了
浄水フィルターで水をきれいにできる

受け皿の掃除も忘れずに
 唯一、手間なのは抽出口の下にある受け皿だろうか。いや、すぐに取り外せるし、ステンレス製なので洗えばすぐにキレイになるのだが、とにかく忘れやすい。自ら2~3度掃除をしたが、いつもタンクを洗って戻ってきて、「あ、受け皿忘れてた……」なんてことに気づく。

 掃除慣れしていない人は、忘れないように気をつけたいところだ。

 家庭にはちょっと大きすぎる印象だが、小規模なオフィスなどにはちょうど良い。出社後に、最初にするのが、カップを持って行って、入れたてのコーヒーを注ぐこと、なんて会社になれば実に余裕があって良いではないだろうか。





URL
  メリタジャパン株式会社
  http://www.melitta.co.jp/index.html
  製品情報
  http://www.melitta.co.jp/personal/coffeemaker/station.html

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2008/02/08 00:06

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