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家電製品ミニレビュー
フィリップス「Senseo」

~一杯ずつ淹れるクレマコーヒーメーカー
Reported by 本誌:伊達 浩二

「センセオ」パッケージ
 フィリップスの「Senseo(センセオ)」は、専用のコーヒーポッドを使うコーヒーメーカーだ。

 この“コーヒーポッド”というのは、レギュラーコーヒーをフィルタで包んだパックで、1つがカップ1杯分になっている。コーヒーを1杯淹れるごとに、フィルタを兼ねたポッドを交換するだけなので、普通のコーヒーメーカーに比べて操作が簡単になっている。

 また、センセオでできるコーヒーは、ストレートなドリップコーヒーではなく、クレマ(泡)が載ったクレマコーヒーなのが、ちょっと新しい。

 センセオは国内では三井物産株式会社が扱い、3月に発売されたばかりだ。現在は、本体にガラス製のカップ2つとコーヒーポッド20個がついたスターターパックという形で販売されている。メーカーサイトでの直販価格は、14,800円だ。購入は楽天市場だったが、同じ値段だった。

 ボディカラーはシルバーとブルーがあるので、ブルーを選択した。


センセオ 本体 センセオ 側面

正面 背面

 センセオ本体は、大きめの台座に傾斜した円柱が付いた独特のデザインだ。正直に言えば、センセオに惹かれた一番の理由は、このデザインだった。ブルーの本体とアクセントの黒の取り合わせ、レトロっぽいシルバーのカップトレイ、などが良い感じだ。ダイニングテーブルの上に出しっぱなしにしても邪魔にならないし、インテリアのアクセントになりうるデザインだ。


操作ボタンは3つだけ カップトレイの下には受け皿があるので、多少のたれは心配ない

 では、手順を追ってコーヒーを淹れてみよう。

 まず、本体背面の水タンクに水を入れる。次に、カバーを開けてポッドホルダーとポッドを置く。電源ボタンを押してお湯を沸かす。カップトレイにカップを置いてから、1人用か2人用のボタンを押す。これで終了だ。

 操作するのは、電源と1人用、2人用の3つのボタンだけだ。ほかにも調節機構などはない。

 水タンクは、底が平らではなく、自立しないので、テーブルなどに置くことができない。ずっと片手で持っている必要があるのは不便だ。注ぎ口も狭いので、やかんなどから注いだ方が良いだろう。

 ポッドホルダーは、1人用と2人用が付属する。2人用はちょっと深くなっていて、ポッドが2つ入るようになっているだけだ。コーヒーカップへの注ぎ口は二股になっているので、2つのカップに同時にコーヒーを注ぐことができる。


水タンクをはずしたところ。タンクの底の部分は、ここに見える給水孔にはまるようになっているので自立しない レバーを開けた状態。ここにコーヒーポッドをセットする

 お湯は、1分~2分ぐらいで沸く。かなり速い感じだ。音や構造から判断すると、コーヒーの抽出時には多少の圧力をかけているようだ。

 消費電力は最大で1,450Wとされており、実測でもお湯を沸かすときで900W、抽出時に1,416Wと大きい。電源容量が小さいときは注意が必要だ。

 コーヒーは直接カップに抽出されるのでサーバーは付属しない。また、保温機構などもない。飲みたいときに1杯ずつ淹れるというコンセプトの製品なのだ。

 一杯のコーヒーの分量は、一定で調整はできない。約150ccなので、普通のカップでは少なめ、デミタスカップだと多めという頃合いだ。当然だが、付属のカップは、やや小ぶりで、ぴったりの大きさになっている。


スターターパックについてきたガラス製のカップとコーヒーポッド コーヒーポッド。右側の文字がある方を上にセットする

ポッドをセットした状態 2人用は、深くなっており、上下に重ねてセットする。ホルダーの手前の部分に2つのカップが描かれていて、区別がつく

 センセオ用のコーヒーポッドは、米Sara Leeの「Moccona(モコナ)」ブランドで用意される。現在、日本では3種類で、オリジナルマイルド(浅煎り)、マウンテンブレンド(中煎り)、プレミアムダークロースト(深煎り)が用意される。価格はポッド10個入りで480円だ。

 今回のスターターパックには、マウンテンブレンドとプレミアムダークローストが付いてきた。コーヒーの味について論評するほどの経験はないが、いずれもクレマが載っており、香りも高く、おいしくいただけた。


クレマが載ったおいしそうなコーヒーができる。これはダークロースト(深煎り)の場合 ポッドは1杯用で、右に置いた2杯目はめっきりと色が薄くなり、クレマも少なくなっている

淹れた後のポッドは、こんな状態 ポッドの裏側をみると、高圧がかかったことがわかる

【動画】一杯分のボタンを押してから終了まで(WMV形式, 1.24MB)
 センセオを、1週間ほど使ってみたが、簡単に今風のカフェを淹れるには、良い機械だ。あまり本格的な方向ではなく、そこそこの味を簡単に提供するというスタンスのように感じた。操作は簡単で、覚えることも少ない。

 唯一、覚えなければいけない固有の操作は「湯通し」だろう。湯通しを忘れると、規定の量のお湯が出ないなどの支障がある。

 最初に使うときや、3日以上放置していたあとは、経路にお湯を通す作業が必要になる。これが湯通しだ。操作は、ポッドを取り除き、大きめのカップを置いてから、1人用と2人用のボタンを一緒に押せば良い。経路をお湯が通るので、湯通しを頻繁にしていれば、ほとんど洗い物をする必要はない。

 センセオが専用のポッドを使っているのは、現状では、ポッドの入手性が低く1杯当たりの値段が割高という欠点を招いている。世界では1,500万台を売り上げたベストセラー製品なのだが、日本では発売されたばかりなので3月の時点でポッドを置いてある店はかなり限られている。

 また、ポッドの価格は、10個入りポッドが480円なので、1杯当たり48円になる。ポッドは完全に1杯用で、2杯目はクレマのない薄いコーヒーしか出ないので、使い回しはできない。直販サイトでは、10個入り袋を8袋入れたカートンを3,840円で売っているが、1杯当たりの単価は48円のままだ。二人で飲むと約100円というのは、ちょっと高い。この半分ぐらいになるとありがたい。逆にポッドで稼ぐのであれば、本体はもっと安くしてほしい。

 センセオは、良くも悪くも専用のポッドを使うことで、性格が規定されている。ポッドを使うことによって、操作が簡単になっており、誰でも説明なしに使える。その分、コーヒー一杯当たりの値段は割高になっている。あらかじめ、長所短所を承知していれば、よい買い物だと思う。海外では液晶ディスプレイ付の高級機種や、ブラックの本体、なども登場しているので、将来的には日本でも登場することを期待したい。





URL
  センセオ製品情報
  http://www.senseo.com/jp/

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2007/03/29 00:04

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