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クイジナートの「Two to Go コーヒーメーカー TTG500J」。写真は、本体と添付のマグ2個をセットしたところ
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コーヒーは、やっぱり淹れたてがいちばん。ただ、一口ごとにドリップするわけにもいかないので、淹れてからある程度時間がたっても、できれば温かいままのコーヒーが楽しみたいものです。
「Two to Go コーヒーメーカー TTG500J」は、バスケットから直接ステンレス製のマグへドリップすることで、コーヒーの温度をある程度キープできるコーヒーメーカー。ドリップのスピードも速く、サーバーがないことで手入れも簡単で、1~2人のSOHOのオフィスなどにもおすすめです。ブレンダーやミキサーで有名なクイジナートの製品で、メーカー希望小売価格は10,500円ですが、Amazon.co.jpで8,640円で購入しました。
● サーバーを省いて、直接保温性の高いマグへドリップ
この製品の仕組みは、コーヒーメーカーからステンレス製の保温効果の高いマグへ、直接コーヒーをドリップするというもの。一般的には、ガラス製のサーバーへ、一度にまとめてドリップして、それをマグへ注ぐという手順を踏みますが、このコーヒーメーカーの場合は、直接マグに淹れることで、コーヒーサーバーをショートカットしてしまうわけです。このおかげで、「移し替える手間を省略」して「温かい温度を保つ」ことができ、サーバーを使わないので「毎日のメンテナンスが簡単」なのがこのコーヒーメーカーの特長です。
名前や外箱のイメージから、マグが手軽に持ち歩けるというのがウリなのかと想像していたのですが、よくよく調べてみると、持ち歩き用には作られていないようで、「家の中で長時間熱々が飲める」というのが主な使い方のようです。
たとえば、家でコーヒーを入れたいけれど、手で入れるのはさすがにめんどう。でも、サーバーに入れると少しずつしか飲まないのでサーバーが煮詰まってしまう、というケースにも便利でしょうし、SOHOのオフィスに置いておいて使ってもしっくり来そうです。
マグの容量は1杯約420mlとたっぷりで、コーヒーチェーンで言う、いわゆるグランデサイズより少し少なめなぐらい。1杯といえど、十分飲み応えがありそう。1杯のドリップはもちろん、“Two to Go”の名前通り、2杯同時にもできるので、一度に合計で840mlまでドリップできます。
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マグをひとつだけセットした状態。水の量を調整すれば、1個だけでも、2個同時でも使えます
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専用のマグキャップも2個同梱されます
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マグは内側がプラスチックで、外側が丈夫で保温性の高いステンレス製。中央と底にラバーの部分があり、マグ自体が熱いときや滑り止めに役立ちます
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マグキャップはプラスチック製。強めの傾斜が付いていて、ドリップされたコーヒーが確実にマグに入るよう工夫されています
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マグキャップはプラスチック製。強めの傾斜が付いていて、ドリップされたコーヒーが確実にマグに入るよう工夫されています
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本体左側面にある白いボタンが電源ONボタン。ドリップが終わると自動的にスイッチが切れます
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● 温かいコーヒーが数時間楽しめる
このコーヒーメーカー、本体はごくごくシンプルなつくりですが、実際に使ってみると、マグの保温力の高さはなかなかです。マグの材質はステンレススティール。ドリップ後すぐだと、マグ全体は持つのが少し熱いぐらいなので、熱さ対策と滑り止めにラバーの部分が役立ちます。
キャップはプラスチックで、内側にはパッキンが付いており、かなりしっかり閉まります。オプションとしてこのマグ単体でも売っています。
実際の使い方の手順は、まずマグにマグキャップをして本体のマグプレートに乗せます。本体のバスケットにペーパーフィルターをセットし、コーヒー粉を入れます。次に、本体奥にあるタンクに、水量表示レバーを参考にして水を入れ、タンクのフタを閉めます。最後に、本体の左側面にあるスイッチを押してスタート。
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本体奥の水量表示バー。これを目安にタンクに水を入れます
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バスケットには、取り出しやすいよう取っ手があります。出っ張っている、ガイド部分を奥にしてセットします
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本体からバスケットを外すと穴から下が直接見え、バスケットからコーヒーが直接ドリップされているのがわかります
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バスケット下部の摘出口からコーヒーが出ます
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一杯のときも両穴がマグキャップからはみださずに、ちょうど良いサイズに作られています
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マグ2杯のときは、この両穴ひとつずつがマグキャップにかかります
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コーヒーのドリップまでは、2杯のときで約9分と取扱説明書に書かれていましたが、この季節だとたいていは7分半ほどでドリップは終了しました。ドリップが終了すると、電源は自動的にオフになります。マグはそのまま持ち運べますが、この段階でマグ自体がまだある程度熱いので、熱いものを持つのが苦手な方はご注意を。
砂糖やミルクはこの時点で入れますが、マグキャップをはずすのが面倒であれば、ミルクなど混ざりやすいものならマグを本体のマグプレートに乗せる前に最初から入れてしまってもおいてもいいかもしれません。ただし、420mlは飲み口ぎりぎりまで入る量なので、ミルクの分でフタからあふれてしまわないように、水の量は最初から少なめにしておいた方が安全です。
ドリップ後は、もちろんすぐ飲めるのですが、カップのように「フーッ」と吹いてさますことができないので、熱いコーヒーが一気に口に注がれないように気を付けましょう。私は何度かこれで熱い思いをしました。
温度の変化を見ていると、カップいっぱいにコーヒーが入った状態だと、ドリップ直後で約70度、1時間後で約60度、2時間後で約50度、3時間後で約40度でした。飲んで量が減ったり、ミルクを入れたりするともちろん温度は下がっていきますが、イメージとしては、朝10時ごろにドリップして、仕事をしながら少しずつ飲んで、ランチまでの午前中は、ある程度温かいまま飲めるというイメージです。
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バスケットからドリップされる温度は80度ほど。そのままマグに入ります
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マグに入れてすぐは70度以上。無防備に飲むには熱々すぎるのでご注意を
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2時間後で50度弱。おいしく飲めるのはこのぐらいまで
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● 車通勤や徒歩での移動なら持ち歩きも可能
先に書いた通り、本製品は持ち歩き用ではないものの、たとえば通勤が自動車ならカップホルダーに入れてしまえば大丈夫でしょうし、ドライブのときの飲み物として用意するにもよさそうです。私の場合は近所の公園に散歩に行くとか、図書館へ出掛けるようなときも、カップホルダー付きのトートバックならほとんど問題なかったので、そのまま持って行ってしまっています。
ちなみに、持ち歩き用ではないと言われる最大の理由が、このマグに「飲み口をふさぐフタ」がないことです。コーヒーチェーンなどでよく売っているプラスチックのマグには、いろいろな形で飲み口にフタができるようになっているはずですが、このマグはキャップがそれがありません。マグにうまく直接注げるよう、フタ自体に傾斜が付けられていることも関係があるかもしれませんが、とにかく小さな飲み口をふさぐ仕組みがありません。
ですから、荷物がもみくちゃになるほどのラッシュアワーに電車通勤している方だと、実用的ではありません。一応、キャップの上からラップをかけておけば少しぐらいの飛びはねは防げますが、横倒しや逆さになってしまえばアウト。キャップがあるマグなどは横にしても逆にしても案外漏れないようになっているので、その感覚で使うことはできません。
なにか解決策はないかなと思い、キャップのあるマグに入れ替えたりもしてみたのですが、あたりまえですがその時点でコーヒーの温度が下がってしまいますし、朝忙しい時間だとそれも面倒です。そのそもスピーディーがウリのこのマシンです。ラップをかけるのですら面倒になり、結局、私の場合は持ち運ぶハンドバックにコーヒーマグ用のポケットがあるものを使い、多少斜めになっても大丈夫なように、念のため少し水の量を減らすことで落ち着きました。
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イメージに鞄と一緒に写っていたり、「FITS MOST CAR CUP HOLDERS」とあるぐらいで、車で移動することが多いアメリカでは“持ち運び”用として十分なのかもしれません
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飲み口にフタがついているさまざまなマグと、Two To Go(左下)のフタ部分。キャップ自体は本体としっかり閉まりますが、飲み口にフタがないことで、電車などの持ち歩き用でではありません
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私は某コーヒーショップのマグ用のホルダー付きトートバックに、ランチボックスと一緒に入れて持ち運んだりしています。徒歩ならこれでも大丈夫
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● 「飲み口」が気になる人は注意
最後に、ごくごく細かいことなのですが、「飲み口」が気になったので触れておきます。プラスチック製のフタ付きのマグなどでは、飲み口が出っ張っていて受け口のようなデザインになっているものも多いので、唇にあたる部分はスムーズなことが多いのですが、本製品では、マグ本体との境目に下唇がつくことになります。
このちょっとした違いは、気になる人もいるでしょう。私の場合は、温度が保たれるなら段差があっても別に気にならないかな、という程度ですが、こういった趣味に近いアイテムは、ほんのちょっとの違和感がどうしても耐えられなくなることもあるので、飲み口が気になるかどうか、買う前に一度意識してみてもいいかもしれません。
便利でいい製品だけに、このキャップ周りのことだけで使わなくなってしまうのももったいないので、メーカーにはぜひキャップだけ、飲み口のフタが閉まるものや受け口が作られたものなどのバリエーションを増やし、オプション販売してほしいものです。
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細かいことですが、飲み口はパッキンで閉じられているため境目ができてしまいます
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洗うのは基本的にバスケットとマグだけ。このメンテナンスの簡単さも特長のひとつです
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ということで、細かいところでは多少おおざっぱに感じるところもありますが、朝入れると午前中はずっと暖かいコーヒーが楽しめるのは、とても便利です。スピーディさとメンテナンスのしやすさもあるので、お勧めの1台と言っても良いでしょう。
■URL
クイジナート(株式会社クイジナートサンエイ)
http://www.cuisinart.co.jp/
製品情報
http://www.cuisinart.co.jp/product/ttg500j.html
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2007/10/15 00:03
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