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家電製品ミニレビュー
ナショナル「MJ-M30」

~ジューサー、ミキサー、ミルの3役を1台で
Reported by 西村 敦子

MJ-M30
 最近、世間で野菜ジュースがブームです。毎朝自分でミキサーを使って作る本格的な野菜ジュースを、芸能人が「これが私の朝食です」と紹介しているのもよく見かけますし、駅の構内で立ち飲みのジュースバーが次々とオープンしています。メタボリック症候群などへの危機感や、健康ブームで拍車がかかっているのでしょう。

 一日に350gが目標と言われている野菜摂取量は、食べなければいけないと思いつつなかなかとれないもの。サラダで食べられないならぜめて野菜ジュースで摂取しようと思うのも納得です。

 我が家でも野菜不足を補おうと、毎朝野菜ジュースを飲んでいますが、これはとりあえず缶ジュースを箱買いしたもの。そろそろ自分で作る野菜ジュースにチャレンジしたいと思ったのが今回のジューサーに興味を持ったきっかけでした。

 また、最近、体にいいと言われている「青汁」も飲み始めたのですが、これがまた想像以上のマズさで、続けたくても続けられないため、なんとか飲めるようにミキサーで加工してみようと思ったのもきっかけです。

 今回の「MJ-M30」は、本体の上に「ジューサー」「ミキサー」「ミル」の各セットを乗せることで、いろいろな用途に使えるマルチなジューサーミキサー。それぞれのセットで野菜ジュースの作りやすさを試してみました。ちなみに、ヨドバシカメラでの購入価格は、21,500円でした。


生ジュースの濃さが調整できる「ジューサー」

 まずは「MJ-M30」の上部にジューサーのセットを乗せて使う方法。「MJ-M30」の場合、「高速回転カッター」で材料を切断し、外側の「低速回転スピンナー」で騒音や振動を抑えてジュースとカスを分割する方式で、ジュースをより多く絞れるのが特長です。確かにミキサーと比べて音は小さいのですが、夜中気にせず使えるほど小さくはないので気をつけたいところです。また、本体が安定しているので振動はそれほど感じませんが、不安定だと本体が踏ん張りきれずに多少動いてしまいますので、置く場所はしっかりした台で使うのがよいでしょう。

 このジューサーでできあがるのは、さらっとした飲みやすい生ジュース。一般的な紙パックや缶ジュースで売っているものに近い飲みやすさで、野菜ぎらいの子どもでも抵抗感なく飲めそうです。

 使い方は、にんじんなら縦に6つ切り、りんごなら8つ切りなどある程度の大きさに荒く切って、投入口に押し込み棒で入れていきます。250gのにんじんで150ccほどのジュースができあがりました。


【動画】にんじんで生ジュースを作るようす(WMV形式、約9.7MB) カセットフィルターのセット位置を変えるだけで「ふつう」「こい」の使い分けができます 左が「ふつう」、右が「こい」で作ったにんじんジュース

 「MJ-M30」の場合、カセットフィルターをセットするときにジュースを「こい」と「ふつう」を選べるのが特長。「こい」の場合はフィルターの下部に隙間が作られ、「ふつう」よりも繊維量が多いジュースができあがります。いわゆる“健康ジュース”のような、飲みやすさよりも栄養価を重視した市販のジュースに似たもので、見た目以上にとろみがあり、味はまろやか。「ふつう」よりは飲み口は重いのですが、十分おいしく飲める程度の濃さです。

 「ふつう」で作るジュースをさらにさらっとしたジュースにするには、付属の「メッシュフィルター」が使えます。りんごだけでジュースを作る場合にも、どろっとしたジュースになり、容器からあふれることがあるので、その場合にもこのフィルターを使います。

 このジューサーで作った野菜ジュースを飲んでみて思い出したのですが、'70年代にやはり世間で野菜ジュースが流行した時期がありました。まさにそのころ母親が作ってくれていたジュースがこういう味だった記憶があります。当時はジューサーというともっと大きく、台所を占拠していましたが、それに比べると「MJ-M30」はかなりコンパクト。また、ジューサーとミキサーを上部を置き換えるだけで使い分けできる点も当時とは違う点です。

 当時、絞ったカスはそのまま捨てていたような記憶がありますが、「MJ-M30」の場合はカスが簡単にまとめて取れるため、そのまま料理に使えるとパンフレットに説明があり、半信半疑でにんじんの絞りカスと挽肉でハンバーグを作ってみたところ、意外においしくてびっくりしました。絞りカスは食物繊維の固まりですが、なめらかで舌触りがよく、クセもないので食べやすいハンバーグになりました。製品を購入した際には、ぜひ一度作ってみることをおすすめします。


ふつう(左)とこい(右)の絞りカス。これをハンバーグに入れてみましょう 挽肉とタマネギとともに混ぜたもの。つなぎの卵なしでも普通に混ざります 油分が少ないので焦げ付きやすいけれど、できあがりの味はまろやかで十分おいしい

「豆乳サーバー」を使った手作りの豆乳や豆腐

ジューサーの上部に投入サーバーをセットした状態
 このジューサーの投入口に、さらに「豆乳サーバー」をセットすると、手作りの豆乳も作ることができます。乾燥大豆を一晩(約8時間)浸水させ、350mlの水と一緒に豆乳サーバーで絞ると、100gの乾燥大豆で300mlほどの豆乳ができあがります。絞ったままでは飲めないので、中火で5分ほど沸騰させてできあがり。毎朝豆乳を飲むという習慣のある方なら、試してみたい機能ではないでしょうか。また、生ジュースの場合と同じようにもちろんカスは「おから」としていり煮やおからハンバーグなどに使えます。

 実は国産大豆は100gあたり200円ぐらいします。大豆の浸水、豆乳サーバーでの作業、その後の加熱も必要と、お金も手間もかかりますから、コストパフォーマンスがいいとは言えませんが、なにより味が市販の豆乳とは大きく違います。

 できあがる豆乳は、市販の豆乳にときどき感じる臭みやクセがまったくなく、さらっとしていて、むしろ豆腐の味に近いもの。そのままにがりを入れて蒸すと豆腐ができあがるのも納得の味です。


大豆の浸水には8~15時間ほどかかります。割ってみて中央に芯が残っておらず、色が均一なら浸水OK 【動画】豆乳サーバーを使うようす。大豆はそのままでは落ちないので付属のへらで押し込みます(WMV形式、約1.6MB)

大豆を作り終わったあとのカス。炒めておからとして使えます カセットフィルターからは簡単にまるごとカスが外れます 使い終わったあと、器具を洗うのがちょっと面倒。時間をおくと取れにくくなるのですぐに洗いましょう

豆乳は、絞っただけでは食べられません。一度沸騰させて5分ほど加熱します 左が豆乳サーバーを使って手作りしたもの、右が市販の無調整豆乳。手作りのものは、豆乳のクセがなサラっとしたものができます

「ミキサー」を使ったファイバージュースにはまる

本体上部に置いたところ。刃には丈夫な「ブラックハードチタンミクロカッター」を採用しているので、かき氷も作れます
 本体上部を「ミキサー」のセットに置き換えれば、今度はミキサーとして使えます。私の場合は、このミキサーにはまってしまい、ほぼ毎日使っていました。このミキサーの利点は、簡単に使えること。とにかく材料を適当な大きさに切って入れるだけの手軽さで、カスも出ないので食物繊維もまるごと摂れます。無農薬の果物ならよく洗って皮ごと入れてもそれほど気になりませんし、下ごしらえも簡単です。

 実際の使い方は、液体→やわらかい果物や野菜→かたい野菜→角氷の順番に材料をミキサーコップに投入し、「コップふた」を押さえながら「入」スイッチを押すだけ。材料によって1分前後かくはんしたらできあがりです。

 我が家の懸案だった青汁の素材である「ケール」も、りんごやレモン、牛乳などの飲みやすいものとミックスすることでかなり飲みやすくなり、続けられるようになりました。作りたてのファイバージュースはとてもおいしいので、材料の組み合わせをいろいろと試して楽しめます。我が家の定番になったのは、牛乳とバナナのバナナジュース。単なるバナナジュースなのですが、作りたてのおいしさにはまってしまい、しばらく毎日飲んでいました。

 角氷をそのまま撹拌すると、かき氷も作れるほか、生クリームと卵を使えばバニラアイスクリームも作れます。そのほか、粉末を水で溶かして食事に置き換える、いわゆるダイエットシェークを冷水や角氷とまぜてみたところ、飲み応えのあるとてもなめらかなシェークができました。もしダイエットシェークを飲んでいる方がいたら、ぜひ試してみてください。

 ミキサーの利点は、手入れの簡単さにもあります。ジューサーの場合は各部品を毎回洗うのが案外面倒で躊躇していまうところがあったのですが、ミキサーなら手入れも簡単。使い終わったあとの片付けが楽なのです。

 ジューサーまでは使わないかもしれない、という人なら、「MJ-M30」と同じ「ブラックハードチタンミクロカッター」が使われている「MX-X47」など、まずはミキサー単体の製品を試してみてはどうでしょうか。


そのままでは飲むのが苦痛だったケールの飲料も、果物とミキサーにかければ飲みやすくなります 【動画】ケールとりんごをミキサーで撹拌するようす(WMV形式、約1.0MB) 【動画】バナナジュースを作るようす。牛乳を使うと泡立ちやすく、量が特に増えるので注意。ここで入れた牛乳は150ml(WMV形式、約9.8MB)

「ミル」を使った粉末とペースト

ミルをセットしたところ。きちんと上から押さえないと回転しない仕組みのため、本体の上に乗せただけだと、少し浮いた状態になります
 3タイプある上部の3つ目は、「ミル」の機能。1分間に15,000回ともっとも早く回転し、ふりかけなどの粉末が作れるセットです。マヨネーズやチリソースなどのペースト状調味料や、離乳食やジャム作りなどにも役立ちます。お茶をそのまま粉末にして粉末緑茶にしたり、ひきたてのいりごまを一瞬で作ったりと、想像以上に用途はいろいろあります。

 実際の使い方は、材料をミルコップに入れ、ミルコップ台を締めて本体にセット。ミルコップを押さえながら「入」スイッチを押します。本体に置いただけでは「入」スイッチが入らないしくみになっているので、上からしっかり押さえて使います。

 お弁当を作るご家庭なら、ちょっと残ったものでふりかけを作るのも便利ですし、我が家ではドレッシング作りに活躍しました。ノンオイルのドレッシングがないときでも梅干しや醤油で簡単に作れますし、作りたてのマヨネーズはクセになるおいしさです。アレルギーがあって卵が使えないという方なども、安心して食べられるペースト作りに役立つのではないでしょうか。

 最初にも書きましたが、この「MJ-M30」の特長は、コンパクトな本体でジューサー、ミキサー、ミルのすべてをこなせる便利さにあります。どの機能も使いそうであれば上部を置き換えるだけで使い分けられる「MJ-M30」が圧倒的に便利です。

 小さなお子さんがいるご家庭なら「MJ-M30」も十分使いこなせそうですし、一人暮らしで目的がファイバージュースだけならミキサー単体からはじめてみても便利さは十分体感できるのではないでしょうか。棚にしまいこんでしまうと使う機会が減ってしまうので、ぜひキッチンに常駐させて、毎日の野菜摂取に活躍してもらいたい1台です。





URL
  ナショナル(松下電器産業株式会社)
  http://national.jp/
  製品情報
  http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=MJ-M30

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2007/03/08 00:00

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