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エアコンの内部洗浄はプロの手に任せるのが安心~NITEが注意喚起

 独立行政法人 NITE・製品安全センターは、エアコンを安全に使用するために、過去の事故事例などを発表した。

 主な事例は以下の3つ。

1.エアコンの電源コードから出火

 接触不良による異常発熱が原因。ねじり接続や、他のコードとの途中接続、断線部分の補修などの改造や不適切な修理、接続は行なわないこと。延長コードを使ったり、他の電気器具とのタコ足配線も避ける。

2.使用中の室内機から出火

 市販のエアコン内部洗浄剤を使った際、室内機のファンモーターのリード線接続部分に洗浄液などが浸入し、室内機内部で発生した結露がリード線接続部分に回り込んだため、トラッキング現象が生じ、発火したものと考えられる。エアコンの内部洗浄は、エアコンの構造の理解や適切な選定など、高い専門知識が必要。販売店やメーカーのサービス窓口へ相談する方が良い。

3.約30年間使用しているエアコンの室外機から出火

 エアコンは、長期使用製品安全表示制度の対象製品であり、長期間の使用による経年劣化の事故が起こりうる。

 NITEでは、現在のエアコンは省エネ性に優れ、室内での熱中症対策にも有効だとし、正しい使い方を推奨する。

阿部 夏子