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パナソニック、エボラ熱対策で国連開発計画にソーラーランタンを寄贈

 パナソニックは、240台のソーラーランタンを国連開発計画(UNDP)に2014年12月に寄贈した。寄贈されたソーラーランタンは、エボラ出血熱の被害が特に深刻なリベリアで、エボラ生存者や孤児の生活、医療従事者をはじめ現場で働く人たちの活動に役立てられている。

 2015年2月15日には、UNDP危機対応局長として、自然災害や紛争などの「危機予防と復興」に取り組む、国連事務次長補・国連開発計画総裁補・危機対応局長の中満泉氏は、今回の取り組みに対し次のような謝辞を述べた。

パナソニックを表敬訪問した中満泉氏とパナソニックの竹安聡氏

 「ソーラーランタンは、生存者や孤児の生活を支え、感染防止の最前線で働く人々の役に立っています。あかりという身近なものだからこそ、人々の生活にインパクトがあります。また、エボラ熱の感染対策に働く方の給料は携帯を使って送金するため、(このソーラーランタンに付随する)携帯電話の充電機能はとても役に立つでしょう。初動対応の早さが問われる緊急援助において、迅速な支援に感謝しています」

 ソーラーランタンは、診療所を出る際に持ち物がすべてなくなってしまうエボラ感染者だけでなく、隔離対象となっている地域で電気のない生活を送っている住民にも配布されている。また、首都のモンロビアでは、医療従事者の夜間作業に活用されている。

 パナソニックでは今後も、特に被害が大きい西アフリカの地域に対し、さらなる支援を行なうという。

ソーラーランタン10万台プロジェクト

中野 信二