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凍ったフルーツや野菜にも対応、健康志向の「ヘルシオ ジュースプレッソ」
(2015/2/10 13:29)
シャープは、フローズンスイーツも作れるスロージューサー「ヘルシオ ジュースプレッソ EJ-CF10A」を4月1日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は37,000円前後(税抜)。
スクリューがゆっくり回転し、1分あたり32回転で食材を圧縮しながらすりつぶす「低速圧縮絞り方式」を採用したスロージューサー。
低速回転なため空気の混入が少なく、食材の酸化を防いで栄養豊富なフレッシュジュースが作れるという。食材は果汁と搾りかすに分けられるので、サラっとした口当たりがなめらかなジュースに仕上がる
NYで人気のコールドプレスジュースが作れるスロージューサー
シャープ 健康・環境システム事業本部 調理システム事業部の田村友樹氏は、スロージューサーの市場について次のように述べた。
「栄養豊富でサラッとした飲み心地のスロージューサーは話題になりましたが、スムージーの人気が高く2013年度以降は売上は伸び悩んでいました。しかし、昨年からニューヨークを中心に、スロージューサーで作ったコールドプレスジュースが流行っています。この、コールドプレスジュースの人気とともに、スロージューサーをもう一度盛り上げていけたらと思います」
新モデルでは、食材を混ぜるスクリュー部が分離型になり、洗いやすくなった。従来モデルでも手入れのしやすさにこだわっていたが、スクリュー部が一体型だったために、汚れをブラシでかき出す必要があった。ジューサーやミキサーにおいて、手入れが面倒という声は根強くあり、手入れのしやすさを徹底的に追求したという。
フローズンスイーツが作れるアタッチメントも追加
また分離型にすることで、アタッチメントを付け替えられるようになった。EJ-CF10Aでは、フローズン用アタッチメントが付属され、凍らせたフルーツや豆乳をそのまま入れて作るフローズンスイーツにも対応。凍らせた食材を扱うため、モーター部も強化している。
同社は、フローズンスイーツには2年前から注目していたという。その背景に、家庭用冷凍食品が大きく伸長し、冷凍食品売り場が拡大していることを挙げる。スロージューサーを使うことで、添加物を含まない素材丸ごとのフローズンフードに仕上げられるとしている。
フローズンフードには野菜も適しており、凍らせることで野菜の苦味やえぐみを抑えられる。ジュースでは飲みにくい野菜も、フローズンサラダにして美味しく食べられるという。
実際にEJ-CF10Aで作った、ブロッコリーとバナナのフローズンサラダを食べてみた。バナナの甘みが強く、ブロッコリーは意識しないと入っているのがわからないほど苦味を感じなかった。
繊維の混入を少なく、よりサラッと飲みやすい
EJ-CF10Aは、従来モデルと比較してより繊維の混入が少なく、サラッとした飲み心地を実現している。これはジュース用のフィルターのメッシュとリブの構造を変えたためである。
実際に、2012年に発売された初代モデル(EJ-CP10A)との比較実験が行なわれた。どちらもにんじん2本を使用したにんじんジュースを調理。
調理中から既に、EJ-CF10Aの方が搾りかすが多く出ていた。さらにできあがったジュースを茶こしでこしてみると、従来モデルは繊維や搾りかすがまだ残っていたが、EJ-CF10Aはまったくなかった。
なお、にんじんは果汁が少ないため、グラス1杯分のジュースを作るのににんじんを2本使用する。りんごやグレープフルーツなら1/2個の量で、グラス1杯分のジュースが作れるという。
「シャープのスロージューサーは、サラッとした飲み心地で栄養価が高い点が特徴です。健康に気を使うアクティブシニア層は、スムージーだとドロっとしていて飲みにくく続かないという声が多くあります。もちろんスムージーは素材の栄養を丸ごと取れるので、好みが分かれるところです。拡大するジューサー市場において、今後はユーザーの好みよって製品を選んでいただきたい」(田村氏)、という。