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中部電力、5月1日から電気料金を3.77%値上げ

 中部電力は、5月1日から電気料金を値上げすると発表した。家庭用の規制部門の値上げ幅は3.77%、業務用の自由化部門は7.21%となる。

 中部電力は、昨年10月に値上げを申請していたが、経産省の小委員会での討議が3月中旬までかかり、当初予定していた今年4月1日から1カ月遅れの値上げとなった。10月に申請した時点での値上げ幅は、規制部門4.95%、自由化部門8.44%だったが、それぞれ1%以上圧縮された。

 家庭用の従量電灯B契約の場合、生活に不可欠とされる第一段階料金が1kWh当たり0.40円の値上げとなる。値上げ幅は、第二段階が0.64円、第三段階が2.06円と、使用量が多くなるほど値上げの負担が大きくなる設定となっている。

一般的な従量電灯B契約の使用量別の値上げ幅。第三段階は大きく値上げされた
契約アンペア別モデルごとの値上げの影響。契約アンペアが高く使用量が多いユーザーほど値上げの影響が大きい

 また、新たな契約として「ピークシフト電灯」が設定される。これは、7月1日から9月30日の、平日13時から16時の料金を高くする一方で、夜間や昼間の料金を引き下げるもの。ピークシフト対応を行なうことによって、電気料金を安くできる可能性がある。

新たに「ピークシフト電灯」契約が設定される。ピークシフトに協力することで電気料金が抑えられる可能性がある

伊達 浩二