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ELPA、固定電話機「シンプルテレホン」をリコール

~電気通信事業法に不適合で設備損傷の恐れ

シンプルテレホン TEL-SMP100

 ELPA(朝日電器)は、同社が販売した電話機「シンプルテレホン」について、電気通信事業法に適合していないことから、回収し、代替商品と交換すると発表した。

 対象となる商品は、ELPAが2008年7月から2013年3月まで販売した「シンプルテレホン TEL-SMP100」のうち、2010年1月以降に製造されたもの。本体裏面の製造番号シールにおいて、「TEL」に続く最初の数字が「10」「11」「12」となっているものが対象となる。それ以外の番号や、製造番号シールが貼られていないものは対象外となる。

 回収理由は、電気通信事業法の技術基準に適合してないこと、および認証を受けた設計と合致していないこと。電気通信事業法では、直流抵抗値の基準値は「50Ω~300Ω」と規定されているが、実測値は上限を上回る「308Ω」だった。また、取扱説明書における直流抵抗値の表記は「728Ω」と、実測値と異なる数値が記載されていた。

 さらに、同法の技術基準項目「不要送出レベル(12kHz以上の各4kHz帯域)」において、基準値では「-60dBm以下」と定められていたが、実測値は上限値を超える「-55.8dBm」だった。

対象となる製造番号

 ELPAでは、本製品を使用すると電気通信事業者の設備に損傷を与える恐れがあることから、ユーザーに対し、ホームページで公開されている問い合わせ窓口へ連絡するよう呼びかけている。対象製品は回収のうえ、代替商品と交換される。

正藤 慶一