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【CES 2013 レポート】韓国メーカーも「スマート家電」を多数展示
(2013/1/17 00:00)
2013 International CESでは、LG電子とSamsung(サムスン)の韓国勢のブースでも、生活家電製品を展示していた。両社に共通しているのは、スマートフォンと家電製品との連携提案だった。
LG電子、“うっかり買い”を防止する冷蔵庫など
LG電子は、「Touch the Smart Life」をテーマに展示。スマート家電の訴求に力を入れており、これまで同社が展開してきたテーマ「Smart ThinQ」をさらに進化させる展示内容となっていたのが特徴だ。
スマートフォンを利用して、外にいながら家の中の洗濯機を音声で遠隔操作したり、買い物をしながら冷蔵庫にある食品のリストを確認して、うっかり買いを防止する機能を紹介。また、おすすめレシピに合わせて温度や時間を自動設定してくれる“スマートオーブン”や、家族の健康状態に合わせておすすめメニューを提示する“スマート冷蔵庫”なども展示した。
さらに、近距離無線通信(NFC) 技術により、スマートフォンをスマート家電にあてるだけで、設定した機能を作動させる「ワンタッチ機能」も紹介していた。
また、これまで円形が標準だったロボット掃除機に、新たにスクエアタイプを投入。部屋の隅々まで掃除できるようになったという。
サムスン、スマートフォンやテレビから洗濯機や電子レンジが操作できる技術を発表
サムスンは「Discovery」をテーマに、北米市場向け新製品群を発表。白物家電では、新技術「Steam Quick」により高速調理を実現した電子レンジ、対流式と通常のオーブンとしての2つの使い方を可能とする「FLEX Duo Oven」機能を搭載した大型オーブン、洗浄能力を高める「AquaJetテクノロジー」を強化した洗濯乾燥機「WA50F」などを訴求してみせた。また、デジタル家電関連では、85型の4Kテレビ「S9 UHD TV」、55型の有機ELテレビ「F9500」、曲面を実現した有機ELテレビのほか、テレビの背面に装着することで機能を強化する「Samsung Evolution Kit」といった新製品を相次ぎ発表していた。
白物家電関連では、スマート家電の展示を強化していたのが目立った。スマートフォンにダウンロードしたアプリを通じて、冷蔵庫の状況確認や、洗濯乾燥機や電子レンジなどを操作できる様子をデモストレーション。さらにテレビを通じてもこれらの操作が可能であることや、冷蔵庫にもevernoteなどの情報を表示できるといったデモストレーションを通じて、同社が掲げる「オールシェア」の世界が進化していることを訴えた。
さらに冷蔵庫では、最新の真空断熱材を使用することで、冷蔵庫内のスペースを削減する「Space Max」技術や、低消費電力化を図ることができる「digital inverter」技術を訴求。洗濯乾燥機ではAquaJetテクノロジーを強化したことなどを訴求した。さらにロボット掃除機では、左右に飛び出たブラシ「POP-OUT Brush」や、素早く掃除を行なう空間認識機能「Visionary Mapping Plus System」、ゴミを検知する「Dust Awareness System」といった同社独自の機能を紹介していた。