電気事業連合会、この夏の節電実績はマイナス12.3%と発表

~数値目標付き節電期間が終了

 電気事業連合会は、この夏の電力需要の実績を発表した。9月14日に数値目標付き節電期間が全地域で終了したことを受けたもの。

 全国の10電力会社の電力需要のピークは7月27日15時で、最大電力は1億5,595万kWを記録した。これは猛暑だった2010年の1億7,775万kWに対しマイナス12.3%で、昨年の1億5,660万kWも0.4%下回った。

最大電力の実績。ほぼ全期間で、今年の赤い線が2010年の青い線を下回っている

 7月27日当日の10都市加重平均の最高気温は34.7℃で、猛暑だった2010年の最高気温を0.5℃下回ったが、気温の影響を考慮しても、節電の効果は大きいとしている。

気温の状況。今年は猛暑だった2010年ほどではなかったが、8月は暑かった

 各電力会社別にみると、最大電力は沖縄電力を除く9電力会社で、2010年比でマイナス10%と大きく下がった。期間中の総発電受電電力量でも、2010年比でマイナス10%を記録した。

電力会社別の実績。2010年に比べると各地域とも電力消費が少なくなっている。沖縄電力は節電対象となっていないこともあってほぼ横ばい

 なお、気温の影響を補正した最大電力の推移を見ると、今年は2000年以降で最低となっており、節電の効果が大きかったとしている。

気温の影響を補正した消費量。ここ2年は少なくなっている





(伊達 浩二)

2012年9月18日 00:00