関西/四国/九州の数値目標付き節電期間が終了

~目標を上回る節電結果

 関西電力、四国電力、九州電力の数値目標付き節電期間が7日終了した。各電力会社はニュースリリースを公開し、節電期間の状況を報告している。

 関西電力では、「具体的な節電の効果については、一昨年と比べて、最大電力で約11%にあたる約300万kW減少しており、お願いしておりました10%以上の節電を上回るご協力を賜りました」としている。

関西電力の節電実績。ピークに近い14時~15時の時間帯で約11%の節電

 四国電力では、「今夏の最大電力は、節電目標の基準である一昨年の水準を大幅に下回り、期間を通じて、安定した需給運用を図ることができました」としており、気温の補正を入れた状態で、一昨年比マイナス8.3%の節電ができたとしている。

四国電力の節電実績。節電期間中全体で気温の補正を入れても8.3%の節電

 九州電力では、「今夏の最大電力需要は、お客さまの節電へのご協力などにより、期間を通して、気温の影響を除くと、一昨年比マイナス10%程度低く推移しました」としている。

九州電力の節電実績。節電期間平均で10%の節電

 今夏の節電期間は、7月2日~9月28日の間の平日9時~20時(8月13日~15日は除く)で、地域ごとに2010年と比較した節電数値目標が設定されていた。

 当初は、関西電力15%、四国電力7%、九州電力10%、中部/北陸/中国5%と高い水準の目標だったが、大飯原発の稼働により、関西電力10%、四国電力5%、九州電力10%となり、中部など3地域については数値目標が解除された。

大飯原発3号機再稼働による節電目標の変更
電力会社名北海道東北東京中部北陸関西中国四国九州
現在の節電目標7%数値目標なし数値目標なし5%5%15%5%7%10%
大飯原発3号機稼働後4%4%10%3%
大飯原発4号機稼働後数値目標なし数値目標なし10%(条件付きで5%)数値目標なし5%

 なお、沖縄電力を除く9電力会社では、9月28日まで数値目標のない無理のない範囲での節電が要請されている。また、北海道電力のみ9月14日まで17時~20時の時間帯に7%以上の数値目標付き節電期間が残っている。

首相官邸による今夏の節電カレンダー。北海道電力のみ、まだ数値目標付き節電期間が残っている





(伊達 浩二)

2012年9月10日 14:23