東芝、世界遺産・中尊寺へLED照明と太陽光発電を寄贈

奥州平泉・中尊寺金色堂に東芝のLED照明を寄贈

 東芝は、岩手県平泉の中尊寺に、LED照明設備と太陽光発電システムを寄贈した。LEDは9月22日の一般拝観から点灯され、当日は中尊寺金色堂にて点灯式を執り行なう予定。

 中尊寺は、岩手県西磐井郡平泉町にある天台宗東北大本山の寺院で、2011年に世界文化遺産平泉の1つとして登録された。

 東日本大震災の復興支援の一環として、国宝「金色堂」にLED照明、宝物館として使われている「讃衡蔵(さんこうぞう)」に太陽光発電システムを設置する。

 照明設備を改修するにあたり、同社では現地調査やヒアリング、照明デザイン、制作施工に至るまで、技術を結集して取り組んだという。金色堂のLED照明は、省電力化だけでなく、建築や仏像の迫力および芸術性を損なわぬよう、色の美しさや色合いの作り方、光源自体の見え方までを検証。これにより、充分な明るさと空間に適した色温度と、より自然光に近い演色性を実現したという。

 また、讃衡蔵の売店の屋根に、5kW規模の太陽光発電システムを設置。景観を損なわぬよう配慮しながら、金色堂の照明で消費される電力以上を発電できるという。

 東芝では、今後も継続して東北地方への復興支援を行なっていき、観光客誘致に寄与したいとしている。






(小林 樹)

2012年9月13日 00:00