ビックカメラ、6月にコジマを子会社化

~第三者割当株141億円分を引き受け、過半数を掌握

 ビックカメラは11日、コジマが実施する第三者割当増資を引き受け、子会社化すると発表した。発行される株式は1株362円で3,900万株に達し、払込額は141億1,800万円。ビックカメラはコジマの株式の50.06%を所有し、連結子会社化する。払込予定日は6月26日。

 ビックカメラは首都圏の駅前に大型店を展開し、コジマは地域密着型で東日本を中心に都市近郊型の店舗を展開している。

 両社の提携により、売上高は約1兆円の規模に達し、ヤマダ電機につぐ業界第2位になる模様。また、首都圏における市場シェアも20%を超える見込みとしている。

 また、仕入や物流の共同化により、スケールメリットを拡大して、コスト削減を図るとしている。

 コジマは、1963年に設立された家電量販店で、1990年代後半には家電量販店としては全国一の売上を誇った。しかし、2002年にはヤマダ電機に売上高で抜かれ、その後も売上が伸び悩んでいた。

 ビックカメラは2007年にベスト電器と提携し、現在は持分法適用関連会社としている。また、同じく2007年にエディオンと提携したが、2009年に提携を解消している。






(伊達 浩二)

2012年5月11日 17:24