4月の家電出荷金額、省エネ家電への買い替え増加で前年同月比19.7%増

~扇風機は前年比145%増

 日本電機工業会(JEMA)は、2011年4月の家電出荷金額を発表。国内出荷金額は1,753億円で、前年同月比19.7%増の2桁増となった。JEMAでは、東日本大震災の影響による節電意識の高まりから、省エネ家電への買い替え需要が増し、被災地向けの出荷も増加したことが背景にあるとみている。

 製品別で見ると、扇風機が台数ベースで前年比145%増の45万4千台となり、3桁増で2カ月ぶりのプラスを記録した。金額ベースでも、同133%増の23億円のプラスとなった。節電意識の向上から、好調に推移しているという。

 エアコンは、台数ベースで56万1千台の同79.6%増となり、2カ月ぶりのプラス。金額ベースでも、457億円の同59.6%増となり、11カ月連続のプラスとなった。節電意識の向上から、今まで以上に省エネ型エアコンへの関心が増し、好調に推移している。

 冷蔵庫は、台数ベースで同19%増の37万台とプラス。特に、140L以下の小型タイプでは、同45.4%増の10万4千台となり、4カ月ぶりのプラスで、高い伸びとなった。そのほか、掃除機、洗濯機、電子レンジ、炊飯器でも軒並み前年を上回った。

 家電出荷金額は、昨年6月から11ヶ月連続で増加しており、特に昨年7月からは2桁の大幅な伸びを記録している。今年3月は東日本大震災の影響で前年を下回ったものの、4月は再びプラスに転じる結果となった。


4月の家電出荷金額と年間の推移





(小林 樹)

2011年5月26日 12:44