ヤマハ、長距離走行が可能な電動アシスト自転車の最上位モデル

 ヤマハ発動機は、電池容量が大きく普及モデルよりも走行距離が長い電動アシスト自転車PASリチウムシリーズ、3機種を3月31日より順次発売する。希望小売価格は「PAS リチウム L スーパー」「PAS CITY-S リチウム L スーパー」の2機種が132,800円、「PAS リチウム L」119,800円。ラインナップの詳細は以下の表の通り。

「PAS リチウム L スーパー」ライトパープル「PAS CITY-S リチウム L スーパー」パールホワイト「PAS リチウム L」アメリカンレッド

 


 センサーでギアと走行速度、ペダルを踏む力を検知し、発進時から加速、巡航時まで幅広くアシストすることで、なめからでパワフルな走りを可能にする「S.P.E.C.3(スペックスリー)」機能を搭載した電動アシスト自転車。

走行時のアシスト力のイメージ図。発進時や急な坂道などは強力にアシストし、平坦な道ではアシスト力を押さえて節電する

 今回発売した3機種は、電源のリチウムイオン電池の容量をラインナップ中最大の8.1Ahとしたシリーズ。従来モデルで強化した発進時や坂道でのアシスト力に加え、新モデルでは平坦路や緩斜面での制御プログラムを見直しを行ない、より快適性が向上したとする。なお、「PAS リチウム L」の発売日は4月22日となる。それ以外の2モデルは3月31日。

 運転モードは「標準」のほか、パワフルなアシストを実現する「強モード」、アシスト力を弱めに設定し、長距離での利用に適した「オートエコモードプラス」の3種類が用意される。

 最上位モデルとなる「PASリチウム L スーパー」と、長距離通勤・通学に最適な27インチタイヤを搭載した「PAS CITY-S リチウム L スーパー」では、長距離走行性能にあわせタイヤをワンサイズ太くしたほか、強化リアハブや強化チェーンを採用した。また、ドライブユニットには耐久性に優れたアルミハウジングユニットを採用する。

 「PAS リチウム L」は、通常のドライブユニットに8.1Ahバッテリーを組み合わせたモデル。長距離走行モデルにかかわらず、購入しやすい価格が特徴。

 なお、充電1回あたりの走行距離は、社団法人自転車協会が定める電動アシスト自転車の「一充電あたりの走行距離」の表示及び測定に関する規定が2010 年4月移行見直されるにあたり、新旧両方の数値を掲載する。今回の見直しにより、坂道の勾配角度、1パターンあたりの全長などが変更され、走行距離は従来よりも表示が短くなっている。





(阿部 夏子)

2010年2月16日 13:46