11月の家電出荷額は前年同月比2%増の1,296億円

~10カ月ぶりに前年を上回る。空気清浄機が牽引

 社団法人日本電機工業会(JEMA)は、2009年11月の生活家電製品の国内出荷実績を発表。国内出荷金額は1,296億円で、前年同月比で2%の増加となり、10カ月ぶりに前年を上回る結果となった。

 最も数字を伸ばしたのは空気清浄機で、出荷金額は103億円と、同比156.1%の3ケタ増を記録。冷蔵庫、洗濯機の大型製品に続く、上位3番目の出荷金額となっている。

 またキッチン家電も好調で、冷蔵庫(同17.4%増)、ホットプレート(同9.4%増)、電子レンジ(同4.8%増)、トースター(同2.2%増)となっている。このほか、掃除機も同15.5%増と数字を伸ばしている。

 台数ベースでも、空気清浄機とキッチン家電、掃除機が好調。空気清浄機は同133%増の28万台、冷蔵庫は同10.7%増の25万7千万台、掃除機は16.7%増の46万台、電子レンジは8.7%増の28.1万台となった。また、金額ベースでは同1.3%減だった炊飯器も、台数では2.4%増の51万4千台となり、キッチン家電の人気が伺える。

 一方で、洗濯機は同2.2%減31万5千台で7カ月連続のマイナス、洗濯乾燥機は同8.4%減の9万1千台で3カ月連続のマイナスとなっている。また、IHクッキングヒーターは同8.2%減の7万6千台で、8カ月連続のマイナスとなった。IHクッキングヒーターはビルトインタイプが主力となっており、全体の8割を占める。

2008年11月から2009年11月までの出荷金額の月別推移




(正藤 慶一)

2009年12月21日 14:42