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Parrot、植物に合わせて自動で給水してくれるスマートな植木鉢

園芸用スマートポット「Parrot Pot」

 ドローンメーカーとして有名なParrot(パロット)社は、植物の育成状況をセンシングし、自動的に水やりを管理するスマートな植木鉢「Parrot Pot」を、2016年内に発売する。国内での価格は未定だが、北米では99ドルで販売予定。

 土壌の水分や肥料、温度、気温、光量などを検知できるセンサーと、2.2Lの給水タンクを搭載した植木鉢。各種センサーで得たデータは、15分ごとに記録。独自の「Parrot Cloud」へと2時間ごとに転送されるという。こうしたデータの分析結果から、本機は自動で水やりの管理を行なうとする。さらに肥料や光量が必要になった場合は、ユーザーのスマートフォンやタブレットに、警告を通知してくれるという。

各種センサーにより、水分や肥料、温度、気温、光量などを検知できる
2.2Lの給水タンクを搭載し、植物に合わせた給水を自動で行なう

 なお、本機で得たデータの確認には、iOSもしくはAndroidのスマートフォンやタブレットに、専用アプリ「Flower Power 2.0」をダウンロードする。ネットワークでつながったParrot Potの状況を視覚化できるとともに、専門家のアドバイスを活用しながら植物を育てられる。

 本アプリでは、8,000種の植物ライブラリー(データベース)を活用可能。ライブラリーの中から、ユーザーが育てる品種を選ぶことで、それぞれの植物に最適な土壌の水分量、肥料、気温、光量などが分かるという。

8,000種の植物ライブラリーを活用できる
鉢の中の水分量をビジュアルで確認できる
肥料や光などが不足していないかを表示

 本体サイズは206×298mm(直径×高さ)で、重さは1.5kg。単三形乾電池4本で、12カ月以上動作するという。IPx5の耐水性能を有し、屋内でも屋外でも使用可能。スマートフォンやタブレットとは、Bluetooth Smartで接続する。本体カラーは、スレートグレー/ポーセリンホワイト/ブリックの3色。

河原塚 英信