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冬のエアコンの電力使用量は、夏の約2倍に上る――GfK Japan調査
(2015/12/22 18:55)
GfK マーケティングサービス ジャパンは、主要家電の季節ごとの電力使用状況について発表。年間を通して電力使用量が一番多い家電が冷蔵庫であることや、エアコンの1日の電力使用量ピークは、冬だと朝7時台と夜20時台であることが分かった。
調査は、HEMS利用世帯の蓄積データを分析したもの。調査は2014年1月から12月に、関東圏と関西圏の合わせて75世帯で行なわれた。
年間電力使用量のトップは「冷蔵庫」
年間で最も電力使用量が多かった家電製品は冷蔵庫で、世帯の電力使用量の13%を占めたという。
だが、季節ごとに家電製品の電力使用量は変動する。例えば、エアコンの電力使用は、夏(6-8月)では12%だったのが、冬(12-2月)には16%に上昇。一方の冷蔵庫を見ると、夏は18%だが、冬には8%にまで減少。冬だけに限定すると、エアコンが冷蔵庫を上回っていたことが分かる。
テレビや洗濯機は、季節による電力使用量の大きな変動は見られなかった。
冬のエアコンの1日の電力使用量ピークは、朝7時と夜20時
エアコンの1日の電力使用量は、冬は夏の約2倍。冷蔵と暖房で大きな差があることが分かる。また、夏は気温が上昇する午後から電力使用料が増え始め、20時台でピークを迎えた。
一方の冬は、7時台と20時台にピークが見られ、気温が低い起床時と、午後の帰宅時にエアコンを起動させているという状況があらわれた。
今回のアンケート調査によれば、エアコンの平均的な設定温度は、冷蔵使用時では26.0℃で、暖房時は22.8℃。資源エネルギー庁によれば、設定温度を1℃調節すると年間で冷蔵は約670円、暖房は約1,170円の節電になるという。
エアコンは、冷蔵庫とは違い、スイッチのオン/オフや設定温度など、意識的にコントロールできる部分が大きい。電力使用量が多いエアコンを、どう使うかが、世帯の電気料金を節約する鍵だという。