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三菱、おいしく解凍できる新機能搭載の冷蔵庫「置けるスマート大容量」

解凍機能を搭載した冷蔵庫「置けるスマート大容量」シリーズ

 三菱電機は、解凍機能を搭載した冷蔵庫「置けるスマート大容量」シリーズを8月26日から順次発売する。容量やドアの材質が異なる全7機種で、価格は全てオープンプライス。容量は最大705Lで、605L、525L、475Lを用意する。店頭予想価格は30~43万円前後。

 高性能で薄型の真空断熱材を採用したことにより、本体サイズを抑えながら大容量を実現した「置けるスマート大容量」シリーズの新モデル。上位機種の「MR-WX71Z」では、容量705L、本体サイズ800×738×1,821mm(幅×奥行き×高さ)を実現している。

 機能面では、マイナス3℃から0℃で食品を凍らせずに保存することで、鮮度を長持ちさせる「氷点下ストッカー」を冷蔵室に備えるほか、食品全体を一瞬で均一に凍結させる冷凍技術により、冷凍後の食品も包丁で楽に切れる「切れちゃう瞬冷凍」も搭載する。

製品本体。右は容量の「MR-WX71Z」
冷蔵室の様子
通常のチルドルームの下に、マイナス3℃から0℃で食品を凍らせずに保存することで、鮮度を長持ちさせる「氷点下ストッカー」を備える
製氷室(左)と、瞬冷凍室(右)
冷凍室
野菜室は下段に設けられる

 新モデルでは氷点下ストッカーを更に進化させ、解凍機能を加えた「氷点下ストッカーD」を新たに搭載した。冷凍した肉や魚を氷点下ストッカーDに移動させ、解凍モードに設定すると細かい温度調整を行ないながら低温で解凍するというもの。解凍にかかる時間は約90分で、自然解凍や電子レンジによる解凍、冷蔵解凍に比べて、解凍時のドリップ流出が少なく、食品のおいしさを維持したまま解凍できるという。

 解凍後は、包丁で切れる硬さまで解凍でき、そのまま氷点下でキープするため、解凍後しばらく保存することができる。

冷凍・解凍に関する主婦のニーズを反映した新機能を搭載
冷凍した食品を氷点下ストッカーDに入れて、ドアに設けられている操作パネルで、解凍モードを選択。約90分後には包丁で切れる硬さまで解凍できる
電子レンジによる解凍(左下)や、冷蔵室で解凍した肉(左上)に比べて、氷点下ストッカーDで解凍した肉(右下)はドリップの流出が少なく、おいしさを維持したまま解凍できる
解凍後、そのまま保存できるのも大きな特徴。解凍後、3日経過した肉の状態。氷点下ストッカーDで解凍した中央下の肉はドリップの流出がほぼない。チルドや、電子レンジで解凍した肉は多くのドリップが流出している

 三菱では、約1週間保存可能な「氷点下ストッカー」と、約2~3週間保存可能な「切れちゃう瞬冷凍」、約1カ月保存可能な「冷凍室」に、おいしく解凍できる機能を加えることによって、まとめ買いや、時短調理など様々なニーズに応えるとしている。

チルドや冷蔵より低温で保存することで、様々なニーズに応えるとしている
朝解凍して、そのまま夜まで保存することも可能なほか、買い物前に解凍しておけば夕食には間に合うなど、様々な使い方を提案する

 省エネ面では、冷蔵庫の設置環境を温度と湿度の両方で見張ることで、無駄な発熱を抑制する機能を新たに搭載したほか、断熱性能に優れた独自の「薄型断熱構造 SMART CUBE」の更なる薄型化を実現。庫内容量の増加と、省エネ製を両立しているという。

 ドア材にガラスを採用した「WXシリーズ」は、容量705L、605L、525L、475Lの4機種。店頭予想価格は33~43万円前後。本体カラーはクリスタルホワイト、クリスタルロゼ、クリスタルブラウンの3色。

 ドア材に鋼板を採用した「JX」シリーズは、容量605L、525L、475Lの3機種。店頭予想価格は30~34万円前後。本体カラーはローズゴールド、ロイヤルウッドの2色。

ドア材にガラスを採用した「WXシリーズ」は、容量705L、605L、525L、475Lの4機種
ドア材に鋼板を採用した「JX」シリーズは、容量605L、525L、475Lの3機種

阿部 夏子