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部屋の隅にたまったゴミを風の力で取り除くロボット掃除機「ココロボ」
(2015/3/12 11:12)
部屋の隅の掃除を強化
シャープは、部屋の隅に溜まったゴミを取り除く機能を搭載したロボット家電「COCOROBO(ココロボ) RX-V95A」を4月下旬より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は90,000円前後(税抜)。
独自の人工知能「ココロエンジン」によるコミュニケーション機能を搭載したロボット掃除機。除菌や消臭効果のあるプラズマクラスターイオンを放出する機能も備える。新モデルでは、ロボット掃除機ユーザーの多くが不満に感じていた部屋の隅の掃除を強化した。
サイドブラシが届かない部屋の隅まできちんと掃除できるように、部屋の隅に溜まったゴミを風で移動させて本体で吸じんする「エアーすみブラシ」を新たに搭載。本体のセンサーで部屋の隅を検知すると、左右に首振り走行しながら、隅に向かって強く風を吹き付け、隅に溜まったゴミをココロボの進行方向に移動させる。その後、本体でゴミを吸じんするという仕組み。本体のサイドには、風の吹き出し口が新たに設置された。
エアーすみブラシの採用により、部屋の隅のゴミは従来の約2.6倍除去できるようになった。
状況に合わせて走行パターンを自動で切り替え
また、走行パターンも強化した。ココロボは、超音波センサーで室内を検知しながら、縦・横に走行していくが、新モデルでは、状況に合わせて様々なパターンを組み合わせる「縦横無じんシステム」を採用。家具などの物が多い場所ではランダム走行、部屋の隅では首振り走行、ゴミが多い場所では重点的な8の字走行、椅子の脚周りで一周するくるりん走行など、状況に合わせて自動で切り替える。
本体サイズは直径310mm、高さ90mmで、従来より約10%薄型化しており、ソファの下なども掃除可能。また、20mmの段差まで乗り越えることができる。
ますますおしゃべりになって、自分の仕事をアピール!
独自のコミュニケーション機能では、掃除中もおしゃべりする機能を新たに追加。本体稼働中に「壁際やりまーす!」、「ここは念入りに!」、「ゴミ発見!」など運転状況をしゃべるほか、起動時の挨拶などもバリエーションが豊富になった。また、留守中の働きぶりをしゃべる機能も追加した。本体の音声は、標準語と関西弁が選べるほか、SDカードを使って孫など家族の声を吹き込むこともできる。
連続運転時間は約100分間で、掃除可能面積は約40畳。本体カラーはゴールド系。
下位機種として、SDメモリーカードや音声認識機能を省略した「RX-V70A」も同時発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は75,000円前後(税抜)。本体カラーはホワイト系。
日本の家屋を研究している点が差別化につながる
シャープ 健康・環境システム事業本部 ランドリーシステム事業部 副事業部長 兼 国内商品企画部長 檜垣整氏は、2015年度以降のロボット掃除機の需要について「用途や場所別に掃除機を使い分ける意識が増加していることや、有職主婦の増加からも拡大傾向にある」と話し、前年比121%の増加を見込む。
また、パナソニックやダイソンなど、他社メーカーの参入が相次いでいる点については「市場が活性化しているのは良いこと。シャープでは、日本のメーカーとして、日本の家屋を研究している。どういう掃除をすれば受け入れられるのか、海外メーカーとは違うアプローチをしている。これが他社とは大きな違い」と話した。