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250℃まで2分! 業界初のIHグリルを備えたIHクッキングヒーター

200V IHクッキングヒータービルトインタイプVシリーズ

 パナソニック エコソリューションズ社は、IH熱源のグリルを備えた「200V IHクッキングヒータービルトインタイプVシリーズ」8機種を4月1日より発売する。ダブルオールメタルに対応した3口IH、スイッチを入れると熱源部分が光る「光る天面ナビ」を搭載したハイエンドモデルから、2口IH+ラジエントヒーターのエントリーモデルまで全8機種で、希望小売価格は300,000円〜435,000円(税別・工事費別)。

業界で初! グリル部にもIHを採用

 ビルトインタイプの3口IHクッキングヒーター。Vシリーズでは業界で初めてグリル部の熱源にIHを採用した「大火力 ラクッキンググリル」を新たに搭載した。一般的なIHクッキングヒーターのグリル部では上下にヒーターを備えて食材を加熱しているが、Vシリーズでは下部の熱源にIHを採用。これにより、最大火力は約2倍の3.7kWとなり、グリル皿の250℃達成時間は従来の11分30秒から約2分に短縮された。調理時間を短縮できるほか、消費電力も抑えることができるという。

製品本体
操作部
グリル部
グリル部の熱源に楕円型IHヒーターを採用
上ヒーターには、遠赤外線ヒーター2本と近赤外線ヒーター1本を備える
従来のグリルは上下の熱源にヒーターを使っていた
最大3.7kWのハイパワーでグリル皿、庫内温度を一気に立ち上げる。グリル皿の250℃達成時間は約2分だという
調理時間短縮、省エネを実現

 またIHを採用したことで、80℃の低温調理にも対応。ローストビーフや鳥ハム、プリンなど、温度管理が難しい料理も簡単にできる。IHクッキングヒーターのグリル部で80℃の低温調理に対応しているのは、Vシリーズが業界初となる。

ローストビースや鳥ハムなど低温調理にも対応
Vシリーズの「大火力 ラクッキンググリル」で作ったローストビーフ(手前)と鳥ハム(奥)。試食したところ、どちらも柔らかく、しっとりとした仕上がりだった

 IHによるハイパワー加熱では、さんま5尾を約13分で両面焼き上げることが可能。調理時間は従来より約38%短縮し、約20%の省エネを実現している。高温で一気に焼き上げることで、外はパリっと、中はふっくらジューシーに仕上げるほか、旨み成分も多く残存できるという。

サンマ5尾を約13分で焼き上げる
加熱中の様子。外から確認できる
焼き上がり
裏。ひっくり返す必要なく、裏までしっかり焦げ目がついていた
焼き魚は表面温度と内温のバランスが重要だという。「大火力 ラクッキンググリル」では、最適な状態に焼き上げる

 熱源の変更により、グリル皿も新たに開発。熱伝導率の高いアルミダイキャストと発熱体を組み合わせることで、温度ムラがなく均一な加熱が可能となった。

 メンテナンス面では、上下のヒーターのでっぱりがないすっきりとした庫内で、拭き掃除が簡単にできるほか、焼き網がなく、掃除の手間が少ない。グリルの扉は簡単に取り外しできる。

 グリルの自動メニューは従来の6から12にラインアップを充実。各自動メニューでは、焼き加減を標準、しっかりから選ぶことができる。

庫内はフラットで掃除しやすい
付属のグリル皿

高火力でも、グリルと天面の同時加熱が可能

 今回の取り組みについて、商品企画グループ 設備業務用商品企画チーム 参事 清水裕之氏は、「天面だけでなく、グリル部にIHを搭載しようという企画は4〜5年前からあった。しかし、グリル部はスペースが限られており、サイズの面で難しかった。薄型化コイルユニットの開発により初めて実現した技術」と語る。

 グリルにIHを搭載したことで、天面のIHとグリルの同時加熱ができないのではないかと聞いたところ、「できる」という。

 「グリルは、最大3.7kWで加熱するが、それは特にサンマを焼き上げる時だけ。サンマをおいしく仕上げるためには高火力が必須で、火力が弱いと生臭くなってしまったりする。しかし、サンマを加熱している時でも、天面での加熱は可能。例えば、グリルでサンマを加熱しているときに上でお湯を沸かすというような場合、自動制御によって加熱をコントロールする。その場合、サンマの焼き時間が長くなるが、制御によって同時加熱が可能になっている」

パナソニックのIHクッキングヒーターは2014年に累計生産台数500万台を達成。2018年にはシェア60%超を目指す

 パナソニックでは、1990年から月産200台でIHクッキングヒーターの生産を開始したが、現在は月産1万台以上を達成、2014年7月には累計生産台数500万台を達成している。

 エナジー商品営業企画部 商品営業企画グループ 電化商品営業企画チーム チームリーダー 和田登氏は、「月産200台から1万台まで、十数年で市場形成をしてきた。東日本大震災の影響などにより、一時市場は低迷したものの、電力需要の安定化などにより、今後の総需要は拡大を見込んでいる。現在、我々の市場シェアは約50%ほどだが、パナソニック100周年を迎える2018年には、シェア60%超を目指す」と目標を語った。

(阿部 夏子)