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ハンマーで叩いても割れない!? ガラスパネルを採用した日立の空気清浄機

ステンレス・クリーン クリエア EP-KVG900

 日立アプライアンスは、加湿空気清浄機の新モデル「ステンレス・クリーン クリエア EP-KVG900」を発売した。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、65,000円前後(税抜)。

 適用床面積41畳の加湿機能付き空気清浄機。新モデルではデザインを一新し、前面パネルに強化処理ガラスを採用した。これにより、傷が付きにくく、汚れもひと拭きで落とせるという。

フルモデルチェンジで、リビングにマッチするデザイン

前面パネルに強化処理ガラスを採用。床の設置面積は、B5版のノートを開いた状態と同等サイズ

 10月7日には、記者向けに商品説明会が開催された。新製品のデザインについては、「空気清浄機の利用場所を調査したところ、リビングで使う方が7割だった。リビングに置くからにはインテリアにマッチし、長く使っていただきたいと思い、新しいデザインにこだわって開発した」(商品計画本部 ユーティリティ商品企画部 主任・田中 恵美氏)という。

 本体カラーは、シャンパンとホワイトの2色を用意。床の設置面積は360×254mm(幅×奥行き)で、B5版のノートを開いた状態とほぼ同じサイズ。適用床面積41畳の大型タイプながらも、スリムなデザインを実現している。

 また、ガラスパネルを採用しているが、強化処理ガラスのためにハンマーで叩いても割れないという。柔道初段で黒帯を所持する同社の広報・倉辺 喜之氏がハンマーで前面パネルを力強く叩いたところ、大きな音はしたが本体には傷ひとつ付かなかった。

柔道初段で黒帯を所持する広報・倉辺 喜之氏による実演
ガラスパネルを力強くハンマーで叩くと、大きな音が響いた
数回叩いたが、傷ひとつ付いていない

 操作面では、前面のガラスパネルに「タッチ操作部」を採用。通常運転時は操作ボタンが消灯し、「湿度/温度」と、空気の汚れ具合を色の変化で知らせる「クリーンモニター」のみが表示される。「MENU」ボタンに触れることで、操作ボタンが表示される仕組み。

「タッチ操作部」通常時は「湿度/温度」と、汚れ具合を色で知らせる「クリーンモニター」のみ表示
「MENU」ボタンをタッチすると、操作ボタン表れる

手入れが簡単な「ステンレス・クリーン システム」を継承

 手入れ面では、除菌効果があるステンレス素材をプレフィルターや吹き出し口などに採用した「ステンレス・クリーンシステム」を、従来モデルより継承する。従来のプレフィルターでは取りにくかった油煙を含んだホコリも、ステンレスの効果により掃除機をかけるだけで取り除けるという。

 プレフィルターの手前には、さらに1枚パネルを配置しており、フィルターが直接ホコリに触れない設計を採用する。パネルに覆われているが、フィルターは目視できるので、ホコリが付着しているかすぐに確認できるという。

 また、脱臭フィルターは、水洗いが可能な耐水性脱臭素材の「洗える脱臭フィルター」を新たに採用している。

ステンレス素材のプレフィルターでホコリが取りやすい
フィルターはパネルに覆われていて直接ホコリが触れない設計。ホコリなどの付着は目視で確認できる
耐水性脱臭素材の「洗える脱臭フィルター」

「PM2.5センシング」で、微粒子濃度を高感度に検知

 集じん性能では、本体背面側方から部屋の空気をワイドに吸い込み、きれいな空気を本体上方から吹き出す集じん方式「ワイドスピード集じん」を新たに搭載している。

 背面の吸気面積は、従来モデル「EP-JV700」よりも1.5倍拡大している。これにより、8畳の部屋なら7分で清浄できるという。

 また、通常の空清自動運転と比べて清浄スピードが速い「PM2.5センシング」機能を新たに備える。同機能をオンにすると、ホコリセンサーの微粒子濃度の検知が高感度に切り替わり、微粒子濃度が高いときは自動でターボ風量になり、室内をすばやく清浄する。

微粒子濃度の検知が高感度になる「PM2.5センシング」機能。クリーンモニターが赤くなり、微粒子濃度が高いことがわかる
「PM2.5センシング」起動中は、温度の隣にアイコンが表示される

 本体サイズは360×254×669mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は12.5kg。消費電力は最大で85W。風量は最大9立方m/分。加湿方式は気化式。最大加湿量は約800ml/時。運転音は15~54dB。

西村 夢音