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野菜を眠らせてキープする「スリープ保存」を搭載した日立の高級冷蔵庫
(2014/7/23 16:59)
日立アプライアンスは、野菜の鮮度を保つ「スリープ保存」技術を搭載した冷蔵庫Xシリーズ全4機種を9月4日より発売する。容量670L/620L/565L/517Lの4モデルで、価格はオープンプライス。店頭予想価格はいずれも税抜価格で、順に42万円前後、39万円前後、36万円前後、34万円前後。
冷蔵室に真空状態にすることで肉や魚の鮮度と栄養素を維持する「真空チルド」ルームを搭載したシリーズの新モデル。同社のラインナップでプレミアムと位置づけられる高級モデルで、野菜室や冷凍室の引き出しの取っ手を側面に設けたフルフラットデザインや電動ドア、電動引き出しを採用しており、グラデーションカラーやミラーデザイン、シャンパンカラーなど高級感のあるデザインを採用する。新モデルでは、野菜の鮮度を保つ「スリープ野菜スペース」を野菜室下段に新たに採用した。
スリープ野菜スペースは、真空チルドルームで用いているスリープ保存技術を応用したもので、冷蔵庫購入時に野菜の保存や保鮮性能を重視するとユーザーが多いこと、食品の中でも野菜の廃棄量が最も多いことなどから開発を進めた。スリープ野菜スペースは、野菜室の中で密閉されており、LED光源と光触媒により庫内の炭酸ガス濃度を通常時の約2倍に維持。これにより、野菜の呼吸を抑え、鮮度と栄養素を維持できるという。
また野菜からでた余分な水分を集約し、吸い上げ、気化させる「うるおいユニット」を搭載しており、庫内の湿度を維持しながら、結露を抑制する。
これらの機構によりチンゲンサイ7日間保存時の水分残存率はスリープ野菜スペースに入れていない時に比べて約13%向上しているほか、ビタミンCなどの栄養素減少を抑制する効果が得られる。
従来より搭載している冷蔵室の真空チルドルームでは、抗酸化成分を追加した「抗酸化フレッシュカセット」を新たに搭載。肉や魚の鮮度と栄養素をさらに維持できるようになった。
省エネ性では、冷蔵庫の冷却器に付着する霜を溶かす「除霜」工程を見直した。従来は1つのヒーターで下から加熱して霜を溶かしていたが、新システムではファンと2つのヒーターで霜を溶かす「ハイブリッド除霜システム」を採用。より効率的に少ない消費電力で霜を溶かせるようになった。
容量670L「R-X6700E」の本体サイズは825×728×1,833mm(幅×奥行き×高さ)。各部屋の内容席は冷蔵室が346L(うち真空チルドルーム25L)、冷凍室が204L、野菜室が120L。本体カラーはグラデーションマグノリア、クリスタルミラー、クリスタルシャンパンの3色。
真空チルドシリーズとして、容量475~620Lの6ドアタイプGシリーズ4機種と、容量415~501Lの5ドアタイプSシリーズ3機種も同時発売する。いずれのシリーズもスリープ野菜スペース、真空チルドルームを搭載している。
Gシリーズは、電動引き出し、電動ドア機能を省略したシリーズで、本体カラーはブラウン、シャンパンの2色。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は30~36万円前後。
Sシリーズは、除霜工程が従来と同様のモデルで、本体カラーはブラウン、シャンパンの2色。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は26~28万円前後。