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パナソニック、2020年の暮らしを展示する施設を有明に公開

 パナソニックは、東京・有明の同社ショールーム「パナソニックセンター東京」に、新たな展示施設「Wonder Life-BOX 2020」を開設した。2014年6月7日から一般公開を開始する。

東京・有明のパナソニックセンター東京
パナソニックセンター東京内に設置されたWonder Life-BOX 2020
パナソニックセンター東京ではオリンピック関連の展示も開始した

 パナソニックが考える、クラウドを活用した「2020年のより良いくらし 〜A Better Life,A Better World〜」を、具体的な展示として提案する施設。「音・画像・エネルギーの3つの情報をクラウド上でスマートに分析し、『くらしコンシェルジュ』として、その人や家族に最適なサービスを提供する新しい暮らしの提案と、ビジネスパートナーとの協業により、街や社会のサービスが生活に取り込まれる2020年を想定したライフスタイルの提案を行なう場」と位置づけている。

 「最新情報の発信を行なうとともに、体験した来場者から頂いた様々な声を生かして、新たなビジネスパートナーの創出や新規ビジネスモデルの構築に取り組む」としている。

 パナソニックセンター東京の一角である、約400平方メートル(1階約290平方メートル、2階約110平方メートル)を使用したWonder Life-BOX 2020では、「憧れの豊かなくらし 〜自分らしく、快適に〜」をコンセプトに、「エントランス」「LDK&プライベートオフィス」「サニタリー&ベッドルーム」に分けて、近未来の暮らしを表現しているのが特徴だ。

 一部技術は、CESやIFAといった展示会で、関係者などを対象に、限定的に公開したものもあるが、家全体を対象にしたトータル展示は初めて。また、一般ユーザーに公開するのも今回が初めてとなる。

宅配・セキュリティ・利便性の向上を提案する「エントランス」

 エントランスでは、2020年には、ウェブでの物品購入が増加することから宅配が劇的に増加すると想定。これまで以上に多くの人が訪れることを想定したセキュリティ強化や、それに伴う利便性の向上にフォーカスしている。

エントランスコーナー
まずは、コンセプトルームでクラウドの特徴を説明する

 ここでは、クラウド上の荷物情報をもとに冷蔵・冷凍による物品保管が可能となり、再配達が不要となる24時間365日の宅配サービス支援を提案する「スマートロッカーサービス」、セキュリティカメラとクラウドネットワークを組み合わせた顔認証で、不在時でも安心かつ円滑な訪問サービス支援を提案する「安心の生活支援サービス」、さらに、地域の人が集い、住人の創作作品や地域情報を受発信するコミュニティ・サイネージを備え、家と社会が繋がる玄関・土間空間を提案する「井戸端コミュニティ」を展示している。

 安心の生活支援サービスでは、おばあちゃん一人でも、介護ヘルパーを認識して訪問サービスをサポートするという。

クラウド上の荷物情報をもとに、冷蔵が必要な場合には最適な温度帯で保管できるロッカーが開き、物品を収納。再配達が不要となり、24時間365日、受けとることができる「スマートロッカーサービス」
「安心の生活支援サービス」のセキュリティカメラ。斜めからでも顔をしっかり認識する
地域の人が集い、住人の創作作品や地域情報を受発信するコミュニティ・サイネージを備えるなど、家と社会が繋がる玄関・土間空間を提案する「井戸端コミュニティ」
室内でも野菜を育てることができる室内菜園もある
ディスプレイ上部のカメラが人を認識し、その人にあわせたコンテンツを表示
訪れた人が花が好きということを分析し、花の映像をディスプレイに表示する

人や家族が集まる大空間を想定する「LDK&プライベートオフィス」

LDK&プライベートオフィスコーナー

 LDK&プライベートオフィスでは、それぞれが自立したライフスタイルを実現しながらも、人や家族が集まる大空間を想定している。

 食材に合わせたレシピ表示や対話しながらの料理創作など、趣味の料理を楽しむことができるキッチンシーンを提案する「音声対話型マイプロフェッショナルキッチン」、個人の趣向に合わせたライブ映像やレストラン予約、自宅のエネルギーマネジメントなど、家族の団欒とくつろぎが得られるリビング&ダイニングシーンを提案する「インテリア一体型スマートスクリーン」、セキュリティや照明・空調を完備したオフィス空間を提案する「プライベートオフィス」を展示している。

音声対話でレシピ表示や新たな料理の創作に挑戦できる「音声対話型マイプロフェッショナルキッチン」
レシピをはじめとして様々な情報が表示される
音声は天井のマイクで拾う。家族の声であることを認識して対応する
対話をしながら料理を進めることができる(クリックすると別ウィンドウで動画が再生されます)
レシピを表示したり、火加減や水量も音声でコントロールできる(クリックすると別ウィンドウで動画が再生されます)

 リビングルームでは、ペンダント型のマイクを利用して、会話している人をクラウドが認識。大画面を見ながら、カーシェアリングの予約をしたり、クラウドが週末の過ごし方を提案するといったことが行なわれる。

音声対話だけで好みの行き先を提案し、ホテルの予約なども可能にする「インテリア一体型スマートスクリーン」
インテリア一体型スマートスクリーンはペンダント型の音声認識装置を利用して操作

 また、プライベートオフィスでは在宅勤務の実現を想定。高精細タブレットを使ったコミュニケーションや、自動翻訳システムによる海外拠点との会議のデモストレーションを行なう。ここで使用した空調や照明などの電気代は、会社に請求させる仕組みになっているという。

セキュリティや照明・空調を完備したオフィス空間を提案する「プライベートオフィス」
顔認証によって入室することができる
プライベート空間とするために壁の色彩を変えて見えなくする

快適かつ健康にも配慮した空間を演出する「サニタリー&ベッドルーム」

サニタリー&ベッドルームコーナー

 サニタリー&ベッドルームでは、快適で、健康にも配慮した空間を演出している。

 鏡の前に立つと床埋め込み型体組成計やカメラが、体重・心拍数・頭皮の状態などをチェックするヘルスケアサービス「ヘルスケアスマートナビ」、肌の状態を検知し、メイク方法やアンチエイジング対策をアドバイスする「バーチャルメイク&フィッティング」、ミリ波レーダーなどによる睡眠状態の検知や、照明と空調の最適制御により、睡眠チェックと快眠支援の健康サービスを提案する「睡眠チェック&快眠サービス」をデモストレーションしている。

 自然に生活しながら、バイタルデータを収集したり、それらのデータをクラウド上に記録し、履歴を見ながらダイエットの進捗も管理できるようになる。寝室では、寝る前に天井に映し出したバイタルデータを確認するといったことも可能だ。

鏡の前に立つだけで体重や体脂肪を計測する「ヘルスケアスマートナビ」
ジェスチャーで鏡に映る服を自在に変更し、その日の予定にあわせた服の色をチェックする「バーチャルメイク&フィッティング」
その日の気分などにあわせてメイクを選ぶことができる
メイクに関する情報を鏡に表示する様子
ミリ波レーダーなどによる睡眠状態の検知などにより快眠支援を行う「睡眠チェック&快眠サービス」。就寝時、起床時などにあわせて光をコントロールする

多くのライフログを活用して人の暮らしに最適なサービスを提供

 パナソニックとクラウドとのつながりは、これまでそれほど強く訴求してこなかったが、同社では「暮らしに密着するパナソニックは、様々な観点からライフログを取得できる立場にあり、多くのデータを取得することが可能である。大量のデータとクラウドを活用することで、音、映像、エネルギーという3つの観点から、家族や人の暮らしに最適なサービスを、暮らしコンシェルジュとして提供することができる」と説明する。

 なお、Wonder Life-BOX 2020の公開日は、土・日・祝日のみ。祝日が月曜日の場合は休館。入場は無料だが、当日予約制となっており、館内のインフォメーションで受け付ける。

(大河原 克行)