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三洋電機製の衣類乾燥機、NECと富士通ブランドも含め48万台をリコール

 三洋電機は、発火に至る事故が3件起きたとして、同社が製造した衣類乾燥機48万台をリコールする。対象機種のユーザーには使用停止を呼びかけ、無料で点検、修理を実施する。

 対象は、1994年5月から2011年11月に製造し、日本国内で販売した電気衣類乾燥機14機種、計480,043台。SANYOブランドだけでなく、日本電気ホームエレクトロニクスが販売したNECブランドと、富士通ゼネラルが販売したFUJITSUブランドの機種も含まれる。同社では「同一構造の電気衣類乾燥機について、拡大被害が発生する可能性がある」ため、リコールに至ったとしている。

ブランド名、品番は全面パネルの左右どちらかに表示されているという

 三洋電機によると、2010年10月以降、3件の発煙発火事故が起きた。いずれも人的被害はないという。

 事故の原因として、脱水不足の衣類を投入した際や手入れをする際に、前面パネルと操作パネルのつなぎ目から制御基板部に水分が浸入する可能性があることが判明。これにより、まれに基盤内の電極間でトラッキング現象が発生し、リレー部の発煙発火や、パネル部へ延焼する恐れがあるという。

 修理では、リレー部への水の浸入を防ぐため、制御基板上部に防水板を取り付ける。

制御基板部に水分が浸入して、トラッキング現象が起きたのが原因という

 点検、修理の申し込みは、ホームページかフリーダイヤルで受け付ける。

【対象機種および台数】
ブランド形状品番製造期間台数
SANYO角型CD-45A21994年5月~1996年8月88,970台
SANYO角型CD-45Z21996年8月~1998年6月27,288台
SANYO角型CD-50D11997年7月~1998年8月25,406台
SANYO角型CD-5021997年7月~2001年4月1,142台
SANYO角型CD-42D11998年2月~2001年7月47,939台
SANYO角型CD-S50A1998年8月~1999年8月21,744台
SANYOドーム型CD-S5001999年7月~2001年1月20,465台
SANYOドーム型CD-EC5212000年7月~2002年8月19,608台
SANYOドーム型CD-S4512001年4月~2011年11月128,506台
SANYOドーム型CD-EC5512001年7月~2006年10月44,286台
SANYOドーム型CD-ST602005年5月~2011年11月47,289台
NEC角型HD-45ZC1994年9月~1996年8月4,750台
NEC角型HD-45ZE1996年10月~1997年6月2,150台
FUJITSU角型HL-42D1998年5月~2000年3月500台

小林 樹